コラム

ショートショート『無謀なチャレンジ』

 

 路上に落ちているお金だけを拾い集めて、沖縄から北海道まで辿り着く。果たして実現可能なのだろうか。

 ルールはいたって簡単、地上に落ちているお金を拾い集めて宿、飛行機、食事代などを賄う。自分のポケットマネーは使ってはならない。

 一日に水を一本支給する。これについては無料となっている。食料は与えられない。

 路上には稀に大金の入っている、財布等が落ちていることもある。その場合、千円のみを旅費として使用可能。運の良さだけで成功してしまっては面白みに欠ける。宿、食事などへの使用は制限を設けない。

 沖縄から北海道行きのの飛行機を利用するのは問題ない。拾い集めたお金で、北海道にたどり着けばクリアとなる。

 チャレンジは最長で一ヶ月となっている。期限内に北海道に到着しなかった場合は失敗となる。企画者側が続行不可能と判断した場合も、打ち切りとなる。

 チャレンジに成功した場合、賞金をもらえる。短時間で達成するほど金額は大きくなり、一日以内だと一千万円を与えられる。十日だと三百万、二十日は百五十万、北海道到達で百万円とさがっていく。失敗した場合のペナルティーはない。

 前代未聞の企画に挑戦者が殺到するも、成功するものは現れなかった。路上に落ちているお金だけで、北海道に行くというのは現実的ではないことが証明された。

 

文章:陰と陽

 

関連記事

  1. 窪 美澄 『やめるときも、すこやかなるときも』 集英社文庫
  2. おすすめ映画
  3. 佐藤 優『官僚階級論-霞が関といかに闘うか』モナド新書
  4. 映画『JOKER』を観て
  5. シュテファニー・シュタール『「本当の自分」がわかる心理学』大和書…
  6. 本当の豊かさとは?
  7. 物語の一巻目を簡単に解説! 第三回【ストライクウィッチーズ 50…
  8. トマス・ペイン『人間の権利』岩波文庫

おすすめ記事

【欧州L】フランクフルトが優勝をかざる!

UEFAヨーロッパリーグ21-22シーズン決勝がスペイン・セビージャのラモン・サンチ…

『変わるもの』

かわってゆく 空の色もかわってゆく 人の心も「見えるもの」と…

世界の国と国旗☆第32回目 オーストリア共和国

皆様こんにちは椎名 夏梨(しいな かりん)です。いつも読んで…

コロナウイルスで選抜中止

 2020年3月19日を迎えた。本来ならばブラスバンドでの応援、「カキーン」という打…

怖い話『こぼれる光』

小学生の頃、取り壊し前の木造アパートへ、友人たちと探検に入った時のこと。かなり古…

新着記事

PAGE TOP