福祉・医療

支援者ができるのは一つだけ【障碍編】

 

 障碍者支援の場で、支援者に悩みを相談するメリットは薄い。

 一番の理由に挙げられるのは、生きてきた世界観が異なるから。障碍の苦労を伝えたとしても、支援者には全内容の一割すら伝わっていない。最悪の場合0パーセントということもありえる。彼らは想像の世界でしか、当人を思い描くことはできない。予想で当事者の苦しみを的中させられるほど現実は甘くない。 

 話を聞いたとしても、真意を理解できないのであれば相談する意味はない。職場で障碍についての研修を受けているみたいだけど、なんのために行っているのだろうか。定期的な相談をしている限り、重要な部分を学んでいるようには思えない。人間の心理を学ぶためには、話を聞いているだけでは難しい。

 無駄な時間を費やすのであれば、仕事を獲得するために動けばいいのに。障碍者の支援者ができるサポートは、利用者の所得を増やす、障害年金、生活保護といった金銭面に関わることが中心。他の部分については、ほとんど役に立たない。

 所得が増えれば、自然と笑顔になる機会が増える。お金をもらえるような、サポートに徹してほしい。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 障碍者本人が主役になろう
  2. 障碍者支援とは障碍者を論評するだけの場になってしまっている
  3. 小説:『知的障碍を発症した女性は、入院先で少女と出会う 上』
  4. 誰にも長所はある【障碍者編】
  5. 【難病について①】『病名』で嫌な思いをすること。
  6. 障碍者枠に対する企業の考え方
  7. 障碍者手帳は社会で躓いた障碍者が取得している
  8. 発達障碍は、一般人と同じ生き方が不可能

おすすめ記事

テレワーク導入はコロナウイルスの蔓延を助長するリスクもある

 コロナウイルスの影響を受けて、テレワークを導入する動きが広がっている。&nbs…

回転寿司屋でそばを販売しない理由

 回転寿司屋ではラーメン、うどんなどが販売されています。それに対し、蕎麦については販…

『一生折れない 自信のつくり方』文庫版 青木仁志【著】アチーブメント出版

『一生折れない 自信のつくり方』 文庫版 青木仁志【著】アチーブメント出版この本…

コラム:『質の低い国・ニッポン』

最近起こった事件や事故を見ていくと、ある共通した点が浮かび上がると考えられます。…

映画『草原の実験』のご紹介

出典:『草原の実験』より『草原の実験』(2014)は、アレクサンドル・コット監督…

新着記事

PAGE TOP