優秀(能力の高い)な人間が扱いやすければいいのに。そのように願う、上司、同僚は少なくないのではなかろうか。
能力の高い人間は仕事の遂行力が優れている。同じ業務をやらせたら、二倍、三倍とこなせる超人も一部にはいる。
問題点は他の部分がマイナスであること。仕事を何倍もこなせる能力が霞んでしまうほど、デメリットが大きすぎる。
自分は優秀だという自負があるのか、他の社員を勝手に見下してしまう。対等なはずの同僚ですら、同じように扱えないのは致命的だ。
自分こそが一番であると思い込んでいる人間が多すぎるのも特徴。幼少期から一番の世界を生き続けてきたため、他人を敬う心を養成できないまま、成人を迎えてしまった。
他の社員にとって負担になるのもマイナス。優秀な人間のペースについていこうとするあまり、潰れてしまうことも珍しくない。
沢山のお金をかけて雇った社員を、精神病へと追い込むリスクも付きまとう。たった一人のために、社員をつぶされてしまうくらいなら、能力の高い社員を辞めさせるしかない。会社は個人よりも集団を重視する。
ポテンシャルは高いだけに、どうにかして生かしていきたい。どのようにすれば、彼らの真の能力を役立てられるのだろうか。
文章:陰と陽