人生

現実を捻じ曲げながら生きていく

 

 素直に負けを認めることができれば、どんなに楽になれるだろうか。

 勝ち目のない勝負に挑んだとしても、プライドをずたずたに切り裂かれるだけ。無理だとわかっているのに、どうしてチャレンジしようとするのか。

 勝機のない状況であっても勝ちたいと思うのは、人間という生き物の弱さといえる。負けるとわかっていても、素直に認められない。心の奥底にあるプライドが人生観を捻じ曲げてしまう。

 己の威信のために突き進むのは悪いとは思わない。最後まで諦めない姿勢で挑むことで、成就する願いも一つや二つくらいは生まれる。そのために自らの意志を貫き通すのは、生きる過程で大切な要素だ。

 人生は間違いだらけで、正しいことなんてほとんどない。勝てないとわかっていても負けたくないという意志を持つのも、人間ならではの考え方。それを尊重しながら、人生を全うするのも悪くない。

 現実を直視しないことが、生きるうえで自分を奮い立たせるのかもしれない。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 社会では才能のある人ではなく、需要のあるものが勝つ
  2. 価値を創造
  3. 男性の高齢者は幸せを感じにくい?
  4. 才能のある障碍者は、藤井聡太新棋聖のような生き方を目指してみよう…
  5. 他人の評価を落とし続ける人の特徴
  6. 予定を入れよう
  7. 五濁悪世
  8. A型の男性とよりを戻したいと思う女性へ

おすすめ記事

映画『ファントム』のご紹介

 『ファントム』(1922)は、F.W.ムルナウによる無声映画です。古いサイレントフィルムに…

怖い話『自動』

小学校のときに一度、転校を経験しました。転校先の小学校は、前の学校と違って児童が…

バンドの方じゃなくて本家の方

出典:© いらすとや. All Rights Reserved.特撮と言ったら着ぐるみだろう…

『そんな思いしか…』―本当にかわいそうな人間と思ってしまうよ―

意見の食い違いが…理由で…相手を嫌いになるこ…

短編小説『どっちもどっち』

幸子はこれまで旦那のいうことを素直に聞いてきた。 男という生き物は実に単純な生き…

新着記事

PAGE TOP