福祉・医療

障碍者福祉における支援者側の課題

 

 障碍者の支援における問題点のひとつに挙げられるのは、支援者が利用者の苦しみをわからないところにあるのではなかろうか。

 一般人は類まれな能力は備えていないものの、そつなくこなす能力を備えている。それに対し障碍者はハンデを抱えているため、全部を器用にこなせるのはごくごく小数に限られる。天才と呼ばれるレベルに達している人間もいなくはないけど、障碍者全体からすれば少数派といえる。

 健常者の支援者にとっては簡単だとしても、障碍を抱えている利用者にとっては非常に厳しい状況が当たり前のように作られる。自分の感覚だけを頼りにして、障碍者に指示をするのは高いリスクがつきまとう。

 人間という生き物は、他者の感覚になるのは不可能に近い。支援する立場であるはずの支援者が、利用者を破壊する世界観が当たり前のように構築されていく。支援と虐待が常に紙一重の世界といえる。

 障碍のことを理解できなくてもかまわない。無理難題だけは絶対に押し付けないようにしてほしいと願ってやまない。 

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 厚生年金の枠拡大による障碍者へのメリット、デメリット
  2. 長崎五島の名産となっている「なんや餅」を販売するB型作業所の紹介…
  3. 「共感力」は意思疎通のツールだが限界もある
  4. 発達障碍は精神障碍2級の要素が強いように思う
  5. 薬の副作用でアカシジアになるとどうなるか
  6. 障碍者(他人)を支援することの難しさ
  7. 退職した会社から電話
  8. 障碍者の一部は職場に居場所を確保するので一杯一杯

おすすめ記事

マスクをせずに契約を打ち切られた男性が会社を提訴

 アトピー性皮膚炎で勤務中にマスクをしなかったとして、40代のコールセンターの男性社…

マクドナルドがライスバーガーを発売する

 マクドナルドではハンバーガー、チーズバーガー、フィレオフィッシュなどが販売されてい…

怖い話『赤い月』

友人と自転車で買い物に出かけたときのこと。帰りの川沿いの道を走っている時には、す…

怖い話『昼間に寝ている女』

小学生の時の話。友人の玄関先で、仲間たちと心霊写真集や心霊本を読んで、ワイワイと…

支援者と利用者【障碍編】

 全国には多くの障碍者支援機関がある。当事者はその中から一つまたは二つを選んで登録し…

新着記事

PAGE TOP