コラム

ショートショート『夢の中の衝撃的な出来事』

 

 男は食材を調達するために、近くのスーパーマーケットに向かっていた。スーパー○○〇は自宅から徒歩三分ほどのところに建っている。

 

 ショッキングな出来事はその途中で起こった。殺人現場を目的するよりも、はるかに衝撃が大きかった。

 

 視界の前で男性が子供を出産する現場を目撃してしまった。子供は女性しか生めないといわれているだけに、事実を受け止めきれなかった。

 

 男は買い物を終えて自宅に戻ってからも、二つの黒目が捉えたことを疑っていた。仕事の疲労で身体だけでなく、目までおかしくなってしまったのかな。蜃気楼を見るようになったら、もうおしまいだ。  

 

 一か月後、子供を出産したのは女性であったという事実を知った。同性婚をした女性はどうしても子供が欲しくなって、男性の卵子を受精したようだ。

 

 そこのところで、男は目が覚めた。これまで映し出されていた映像はどうやら夢だったようだ。

 

 「あー、びっくりした。男が出産するなんてありえないよな・・・」

 

 男は確かめるように、二、三度頷いた。100年後、200年後には現実になればいいのにとも思った。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 【おすすめ】『推手』(1991)台湾・米国合作【必見です!】
  2. ショートショート『障碍者の闇』
  3. 福井健策『改訂版 著作権とは何か – 文化と創造のゆ…
  4. Z世代と自己責任
  5. エッセイ:『Dad’s complaints(おじさ…
  6. まさにラブファントム
  7. 定形郵便物とはがきが来年の秋から値上げするかも
  8. 興味がないものは「いらない」か?

おすすめ記事

『君のそばに居た』―心が崩壊している時に頑張っては最低―

大切な人が亡くなった。心が崩壊した…君のそば…

世界の国と国旗☆第82回目 スーダン共和国

皆様こんにちはLewis Abe(ルイス アベ)です。いつも…

怖い話『家の中のかくれんぼ』

小学4年生の時、数人で友人の家に遊びに行ったときのこと。家に行く…

ラーゲルクヴィスト『バラバ』のご紹介

『バラバ』について著者ペール・ラーゲルクヴィストは、スウェーデン出身の詩人・劇作家・小説家で…

休むことなく、働き続ける髭

 髭をそるのは面倒くさい。 ムダ毛に限ってどうして生命力が高いん…

新着記事

PAGE TOP