コラム

犬の隠された本音

 

犬1「誰かに飼われているのと、自由になれるのはどっちがいいと思う」

犬2「僕は飼われている方がいいかな。亭主になついておけさえすれば、餌をもらえるから。食べ物に困らないというのは重要な要素だ」

犬1「そういう考え方もある。働かなくても餌をもらえるのは楽だよな」

犬2「君はどう思っているんだい。回答を聞いてみたいな」

犬1「僕は自由の方がいいかな。ペットだからって、まるで奴隷のように扱われるのは気に入らない。犬はストレス解消のための道具じゃない」

犬2「(首を二度ほど縦に振った)君の意見はすごく的を得ていると思う。首輪でつないでいるからって、いい気になっている飼い主が多すぎるよな。言葉を話せないからって、馬鹿にしているんだよきっと」

犬1「うんうん。人間様は犬を下っ端に扱っているんだよ」

犬2「息子のように優しくされることがあるけど、どことなく違うような気がする」

犬1「可愛がられるのはありがたいけど、亡くなった人間の代役にされるのは重すぎる。僕らは犬であって、形見じゃないんだよ」

犬2「それもある。ペットを飼う人の一部には、可愛いからではなく寂しさを埋め合わせようとする亭主もいる」

 

犬1、犬2はそれぞれの思いをぶつけあった。彼らが人間言葉を話せたら、ご主人とどのように向き合うのだろうか。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 『ザッヘル=マゾッホ紹介』(河出文庫)ジル・ドゥルーズ著、堀千晶…
  2. おすすめ映画2
  3. 短編小説:『ふしぎなおとしもの』
  4. 「努力=苦しい」から離れる
  5. アイザィア・バーリン『自由論』
  6. 言論の自由は確かにあるが
  7. 小説:『純喫茶』
  8. アンダース・エリクソン、ロバート・プール『超一流になるのは才能か…

おすすめ記事

世界の国と国旗☆第13回目 アンドラ公国

皆様こんにちは!桐谷 凛花(きりたに りんか)です。第13回…

平常心を保つこと

常に平常心を保っていきたいものですね。人は、心が乱される時がままあると思います。すご…

障碍者が一般会社で働く難しさ2

『障碍者が企業で働く難しさ(続編)』6.自分の限界を把握していな…

『季節』―春の季節は、別れと出会いの季節―

この季節は…別れの季節…出会いの季節…&…

世界の国と国旗☆第36回目 カザフスタン共和国

皆様こんにちは椎名 夏梨(しいな かりん)です。いつも読んで…

新着記事

PAGE TOP