福祉・医療

障碍者手帳の基準が全国で統一されていないことに違和感がある

 

 兵庫県(神戸市を除く)と北海道では発達障碍であった場合、IQの如何にかかわらず療育手帳を取得できる。極端な話、東大卒、京大卒であったとしても、発達障碍と診断されれば、療育手帳を取得できる。IQ120を超える天才が知的障碍の境界線とみなされる、療育手帳を所持していることに、クエスチョンマークを浮かべる人は多数いるだろう。

 

 療育手帳は精神福祉手帳よりもメリットが大きい。一番身近な恩恵は長距離における、電車、バス代が半額になること。精神福祉手帳では電車、バス代を半額にできない。3000円のバス代を1500円で済ませられるメリットは小さくない。療育手帳を所持することで、身体障碍者手帳と同じ権利を受けられる。

 

 兵庫県では一定以上の能力を持つ人は、更新する必要がないため、医師の診断書代が節約可能となっている。精神福祉手帳は二年に一度更新しなければならないため、その都度診断書代がかかってしまう。自由に使用できるお金があまりない障碍者からすれば、計り知れないメリットがある。

 

 精神の状態がよくなれば、通院をストップさせることもできる。精神障碍者手帳は更新のために、定期通院する必要がある。診察代、通院する時間を省けて一石二鳥だ。

 

 全国で兵庫県や北海道に続く、基準を設ける都道府県は現れるのだろうか。これからの対応に注目したい。障碍者として生まれたハンデを補うような制度に期待したい。

 

文章:陰と陽

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