夏になるとテレビなどで怪談話をよく見聞きします。
今では考えられないことですが、筆者は子供の頃、幽霊がとても怖かったのです。
4~5歳の頃だったと思いますが、祖母とテレビを見ていた時に幽霊が映し出されると、
決まって祖母の後ろに隠れた記憶があります。
その幽霊ですが、足のない場合が多いですよね。
その理由で有力な説が、江戸時代中期の丸山応挙(まるやまおうきょ)という画家が描いた「幽霊画」という説です。
丸山応挙は写生画家で、写生画の機運を興して日本画の近代化に貢献した人物だそうです。
丸山応挙の名前は筆者も何度か聞いたことがあるので、とても有名な画家だと思います。
その丸山応挙の描いた「幽霊画」には足が描かれておらず、あまりにも恐ろしくリアルだったために
それが定着し、それ以降の「幽霊画」では足が描かれなくなったということです。
(それまでの「幽霊画」には足が描かれていたそうです)
また、足のない「幽霊画」の影響で、歌舞伎でも足の見えない長い裾の着物を着た「足のない幽霊」
という演出が登場し、世間一般に広く普及したのも理由のようです。
幽霊なんているわけない!
と現在の筆者は思っていますが、できることなら、出会いたくはないです...
文章:エムユー