時事問題

京アニ放火事件の背景

 

最近、京アニで放火事件があり、七〇人以上の命が失われた。被害者には「らきすた」を担当した監督も含まれている。

 放火事件は命だけでなく、家族の心までを殺した。取り残されたものはどのようにして生きていくのか。やりきれない思いに苛まれながら、残りの人生を送ることになる。

 事件を起こした張本人(加害者)は賢明な治療で助かり、警察に逮捕された。これだけの被害者が出ているにもかかわらず、加害者を助けたのは事件の全容を少しでも解決したいという思いからだろう。多数の事件を起こす前に、心のケアをしていれば防げたかもしれないだけに、時期があまりにも遅すぎたといえる。

 前代未聞の殺人犯の治療に携わった医者はさぞつらかったに違いない。生命を助けなければ疑似殺人、命を救えば殺人犯を生かした悪人として扱われる。非情な治療をさせられた、医師のメンタルをきっちりとケアする必要がある。

 加害者の口から発せられた動機は「原稿を落とされた」というもの。被害妄想が今回の事件を引き起こした。

 重大事件が起こるとき、マイナス要素が付きまとっている確率が高いように感じられる。他人への復讐心、嫉妬心などを取り除かない限り、重大事件はなくならない。殺人事件で名を残す目的で、一〇〇人以上の命が奪われる事件が近いうちに起こるかもしれない。本気で事件を起こす人は、人生を捨てている場合が多く、後先のことは考えていない。

 人間の心から闇が消えることはない。

そうだとしても、取り除く努力を日常的に行っていかなければ、尊い命が奪われていくのを避けられない。

 

文章:陰と陽

 

 

関連記事

  1. 【海外ニュースウォッチ】ビデオゲーム大手の誤算【第二回】
  2. コロナであっても学費を免除しない姿勢
  3. 余った牛乳、パンを持ち帰る
  4. 特定給付金の状況をインターネットで調べてみよう
  5. テレハラ(テレワークハラスメント)について
  6. マスク着用せず咳で電車ストップ
  7. 学校教員はブラック環境で辛いと言うが、自業自得だ
  8. 重度障碍者が国政の場で働く

おすすめ記事

本来の『蛙化現象』とは?

出典:Copyright © いらすとや. All Rights Reserved.本来の意…

物語の一巻目を簡単に解説! 第八回【とけだせ! みぞれちゃん】

第八回はジャンプコミックスから【とけだせ! みぞれちゃん】著 足袋はなおです。&…

三環系抗うつ薬

『お薬ちゃん〈アモキサピン〉』http://…

目に見える形で結果を出さないと評価されない

 目に見える形で、他人のためになることができればいいのに。地上にはそのような人間で溢…

役人は庶民を法律で縛る

 日本では民主主義国家が作られるまでの間、権力者にとって都合のいい法律がたくさん作ら…

新着記事

PAGE TOP