今の新幹線(700系)の先頭車両は「アヒル顔」のように見えませんか?
私が以前、勤めていた会社は出張が多く、毎月新幹線を利用していました。
その時500系の新幹線にも良く乗りました。
500系の先頭車両はジェット戦闘機のようなスマートな顔をしています。
その頃はスマートなカッコイイ顔が見たくて、先頭車両に良く乗っていた記憶が有ります。
700系が出てからは700系にも乗っていましたが、
その時は、「500系の方がカッコイイはずなのに、なぜ変わったのか?」と思っていました。
ある時、500系や700系の車両開発についての説明をテレビ放送で見ました。
その時の話しでは、従来の新幹線車両ではトンネルの出口で、「ドーン」と
大きな騒音を出してしまうと言う事でした。
理由はトンネルの中で車両が空気を圧縮してしまう為に出口で騒音が出ると言う事でした。
(トンネル微気圧波と言うのが発生するらしいです)
それで、騒音対策として空気抵抗を極力減らす形にした、
スマートな先頭車両の500系が造られたとの事でした。
それからも、もっと音を小さくする為に、風洞実験等の試行錯誤を繰り返した結果、700系が出来たと言う事でした。
結果的にスマートな500系より700系のアヒル顔の方が音を小さくする事には、以外な結果だったと言っていたように記憶しています。
最近、新幹線について書かれた本を読む機会が有りましたが、私の記憶と同じで、トンネルの出口での騒音を小さくする為にコンピュータシミュレーションや風洞実験等、さまざまな研究の結果、空気の流れを乱さないようにした形の700系が完成したと書かれていました。
空気抵抗を減らすより空気の流れを乱さない形が良かった分けですね。
今ではアヒル顔の新幹線が主流ですが、
500系の方が“スマートでカッコ良かった!”と思うのは私だけでしょうか...
文章:エムユー
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