書店に赴いた筆者はライトノベルに飢えていた。しかし、どこをみても「異世界」「チート」「俺TUEEE系主人公」
飽和状態とはっきり認識したし、その書籍を手に取りたいなどとも思わなかった。だがしかし、ライトノベルが読みたい。
そこで筆者は書棚の本に目を凝らし一冊一冊丁寧に確認していった。すると
あ り ま し た !
【魔法少女さんだいめつ☆】
この一昔前のワードに強くひかれた。手に取ってみるとイラストも可愛らしい少女が描かれたものだ。(魔法少女の衣装だろうかすごく……いい!)
とここまでが、この作品との出会いだ。
あらすじ
風奉ハルの母、風奉遥奈(37)は魔法少女であり、ハルの住む春風桜町のアイドルでもあった。
しかし、町での遥奈との人気とは裏腹にハルはいい年をした母が魔法少女をしていることも、それに加えて魔法少女自体も嫌いになっていた。
そんなある日「ママ、魔法少女を引退しようと思うの」
思ってもいない母のセリフにハルは引退の流れに持ち込んでいくのですが……。
引退の手続きといわれ書類に目を通さずサインするハル。なんとそれは魔法少女の契約の書類だったのです。
魔法少女をするのが嫌なハル(ちなみに彼は男の子です)は学校で魔法少女となってくれる人を探すのですが、どうやら、その少女が「魔法少女さんだいめっ☆」になるようです。
読了後
この作品いろいろな要素が混ざりこみ俗にいう混沌(カオス)である。それに対して抵抗はなかったし、むしろ新鮮な気持ちで読むことができた。
しかし、この作品足りない。なんというか駆け出し感がでている。ネットに投稿された物語を無料で読める時代にこの作品を購入する必要があったのか? 筆者は半ば後悔した。
その後の変化
それからも筆者は本を読み続けた。そこで不思議なことが起きていたのだ、【魔法少女さんだいめっ☆】が頭から離れない。
あのなりきれていない文章がどうも、恋煩いのようにささやきかけてくる。そして筆者はこの作品の二巻目が刊行されていることを知り、そして迷わず購入した。
そして、思ったことがある。この作者、伸びしろがある、二巻目の冒頭からその変化は顕著に表れていた。文章、ストーリー、キャラクターすべてが大きく向上している。それでいて未だ惹きつける魅力は健在だ。
【魔法少女さんだいめつ☆】は現在三巻まで刊行されている。よければ購入してみてはどうだろうか?
文章:マフユノダリア
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