福祉・医療

知的障碍者の行動

 

 知的障碍者(発達障碍者、アスペルガーも含む)は常識がない、そのように思ったことはないだろうか。

 経験からいわせてもらうと、彼らは善悪の判断をする能力を身につけていない。それゆえ、世間常識にそぐわない行動をとってしまう。他人への配慮、周囲を把握する、空気を読むといった能力が欠落している。

 知的障碍者に世間の感覚を押し付けてしまうと、当事者が被害妄想に陥ることも想定される。一般人が自分を陥れるために、難癖をつけているという話を耳にしたことがある。他人の愛情を受け取っていない障碍者はその傾向が強くなる。

 意見に耳を傾けるタイプであったとしても、中身を完全に理解できるわけではない。彼らは世間の常識を身に着けられないまま、年齢だけを重ねていく。そのために見た目は大人になっていても、中身は子供のままというのは珍しくない。

 知的障碍は治療できない。病気を抱えてしまったら、死ぬまで付き合わなければならない。社会感覚を身に着けられない苦しさと向き合うのは辛い。

 たった一人で構わない、サポートしようと思う人と出会えるといいな。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 同じ薬を複数の病院から処方されることで新しい発見がある
  2. 医者が受けない『バリウム胃がんX線検査』 – それで…
  3. 支援者から虐待されていると思う利用者は多い
  4. 支援者ができるのは一つだけ【障碍編】
  5. 障碍者支援員が分かっているのは、手帳を所持していることだけ
  6. 障碍について理解を深めると
  7. 伊藤周平『社会保障入門』(ちくま新書):ケアを考えるシリーズ3作…
  8. 発達障碍者に推奨される仕事
PAGE TOP