スーパーで50円のジュースを買った。
今回の購入目的はペットボトルの確保であり、中身のジュースには全く興味がない。カードがメインで、食べられるチップスがおまけとなっている、お菓子さながらの感覚に近い。ペットボトルにお茶を淹れ続けていると、プラスチックの中が徐々に曇っていく。味に変化がなくとも、変色した容器に液体を注ぐのは抵抗がある。
50円のジュースを購入すると、レジでくじ引き券を1枚もらうことができた。キャンペーン中だと思っていなかったので、ちょっとだけ得した気分になった。
1枚のくじ引き券を使って、大きなガラガラくじを回す。よい商品を当てることはできなかったけど、わずか50円で引けたのはよかった。購入金額500円、1000円につき1枚といったように、一定金額に達しないと回せない場合がほとんどで、50円で回せるというのは滅多にない。
景品のキャンディーを見つめる。わずか一個の飴にもかかわらず、幸せをもたらしてくれるように思えてならなかった。
どこでちょっとした幸運が待ち受けているのかわからない。そんなことを思わせてくれる出来事だった。
文章:陰と陽