実際の例を挙げながら、話を進めていきます。
十両に残れたケース、幕下に落ちたケース
2023年11月場所では、千代栄、東龍は幕下陥落を逃れています。志摩ノ海、對馬洋のように、二度以上救われた力士もいます。
2023年1月場所では、照強は西10枚目で5勝10敗の成績を残します。幕下上位に勝ち越した力士が多かったこともあり、幕下陥落となりました。こちらについても、他に例はあります。
十両陥落を逃れるケースが増えた理由を考察していきます。
幕下で十両昇進を確実にできるのは最大で2人(原則)
十両昇進を確実にするためには、東幕下筆頭で勝ち越し、15枚目までの番付で7戦全勝の成績を求められます。
15枚目までの全勝はスイスドローを適用する関係上、原則として最大で一人までとなっています。十両昇進を確実にできるのは、最大で2人しかいません。
十両昇進を有力にする成績を上げるのも難しい
十両昇進を有力にするためには、2枚目までで4勝、3~4枚目で5勝(東3枚目は4勝でOKとみなされることもある)、5枚目で6勝をあげる必要があります。幕下は7番であり、5勝、6勝を挙げるのは簡単ではありません。
スイスドローで対戦相手を決めるため、幕下上位で星の潰しあいをします。たくさんの力士が、十両昇進を有力にするのは難しい状況です。
幕下陥落の成績になる十両力士が増加傾向
2023年は幕下陥落の成績を残す、十両力士が増加しているように感じています。幕下から上げる人がおらず、十両残留になっているような印象を受けます。
最後に
十両、幕下では天と地の差があります。運をつかむことは、とっても重要なことのように思います。
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