コラム

口先だけの人が多いらしい

YouTubeでボイスブログを始めようか? と思ったんですが、需要がないと思われるので(挨拶)。

と、いうわけで、フジカワです。

かつての恩師が、年初に脳溢血を起こしたらしいものの、どうやら回復したらしいと聞いてホッとした今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回の記事は、「理屈をこねるな!」とかいった話です。

前提

さて。今回も、と申しますか、創作関連の話題です。

興味のない方には、大変どうでもいいかも知れません。

ただし、ある側面においては、普遍性もあるかな? などと思います。

そして、もう一つの前提。

皆様も、それなりにだらりと、YouTubeをご覧になっている、と仮定させて頂きます。

ハウツー、いっぱい

『ハウ・トゥー・サクシード~努力しないで成功する方法』

のっけからどうでもいいのですが、こんなタイトルの芝居があります。

僕も、宝塚歌劇バージョンですが、その昔、生で観ました。

それはそれで大変面白かったのですが、ぶっちゃけコメディーです。

要は、「ぜってーありえねー」レベルの話。

そこにケチをつけるつもりはないのですよ。

「ただで」

「端的に」

「成功するには?」

こういう指南、ハウツー系の動画が、YouTubeには山ほどあります。

いえ、必要としている方がいるから、供給されるだけの話です。

まさか僕も、それらを視聴する方々を、悪く言えるはずもない。

何が問題か?

いえね? いわゆる、「小説の書き方」のハウツーも、山ほどあるんですよ。

いくつか視聴してみました。

でも、ほとんどが、過去の経験上で会得したこと。

ないしは、9年ほど前に通ったシナリオ養成所で学んだことでした。

それは割とどうでもいい。

むしろ、知らない、右も左も分からない人には有り難い話ですし。

違和感を覚えたのは、「新人賞の獲り方」などを指南している動画。

要約すると、ポイントは3つ。

「まず書く」

「最後まで書く」

「受賞するまで挑戦する」

個人的には、「あたりまえ体操」レベルの話です。

その「新人賞の獲り方」を配信しておられたのは、リアルで小説講座を開いておられる先生。

受講生の中に、少なからずいるタイプについて、述べておられました。

「理屈をこねるだけで、いっこうに書かない」

そういう「作家志望者」が、どうやら多いようです。

おかしい。どう考えてもおかしい。

なぜなら、書かない限り、上達のしようはない。

その講師の方曰く、

「頭の中では傑作のつもりなのだろう」

とのこと。

また、身も蓋もない結論として、

「自分の腕の無さを実感したくないから、実際に書かないだけ」

とも仰っていました。

チキンな話もあったものです。

個人的な実話

創作に限らず、誰だって、最初は素人です。

「なんでもいいから、とにかくやる」

この気持ちなくして、上達も何もない。

こんな話があります。

僕は、前職はゲームライターでした。

それのみならず、ディレクター(監督)を兼務していたこともあります。

ある時、知り合いが言いました。

「ゲームライターになりたい」

常に人手不足な業界ですから、僕はプロデューサーにその話を通しました。

もちろん、能力をジャッジするために、サンプルシナリオが必要です。

その人に、サンプルの作成と提出を求めました。

しかし、待てど暮らせど、その人はサンプルを提出しませんでした。

結局、話は立ち消えになり、なんならその方との音信も途絶えました。

大変申し訳ないのですが、論外です。

遊びじゃないんですよ、仕事なんですよ。

メタクソ悪い言い方をすれば、やる気のない奴に付き合っている暇。

ないしは、妄想に付き合っている暇なんかないんですよ。

やらないと、できない

その手の、「理屈だけこねるタイプ」が、世の中かなり多いらしい。

これには、率直に驚きました。

逆に聞きたい。

「その理屈は、何のためにあるのか?」

千の理屈をこねるより、一枚でも書けばいい。

僕の中では、単純、あるいは簡単極まりない話です。

「とにかくやる」タイプの人間。

「いつまでもやらない」タイプの人間。

特に、「やる」側から、「やらない」側の思考は、理解ができない。

口先だけの人間ほど、からっぽなものはないです。

で、ありながら、少なからず「やらない」人間が多い。

なんですか? その割に、批判、批評だけ鋭いんですか? ざけんな?

考える必要はない

そうなんですよね。

「妄想内での大作家先生」なんか、気にしなきゃいいんです。

まあ、永遠にお幸せに? ってところですね。

まずやって、己の未熟さを知る事。

そこから、這い上がる努力を惜しまないこと。

どこまでも泥臭いんですよ、結局。

これは、ジャンルを問わない事実です。

で、ありながら。

「座学『さえすれば』よし」

こう思っている人間が多いらしい。

うんざりしますよ、個人的には。

今も昔も

変わってないんでしょうね、こういう構図は。

ただ、ネットの発達で、その手合いが「可視化」されただけでしょう。

勝つのはいつも、「やる側」です。

逆に、「口先だけ」の人間が、勝った試しはない。

まあ、僕は地道に、やれることをやるだけです。

 

んじゃまた。

 

文章:フジカワ

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