サスペンス・ホラー

怖い話:『13階』

出典:Photo credit: bogenfreund on VisualHunt.com

「家に遊びに来ないか?」

新学年になってひと月ほど経ち、新しく友人になったクラスメイトに誘われた。

彼は公団住宅に住んでいる。

「うち、最上階だから。12階だから」

その日の放課後、教えられた公団住宅にやってきた。

エレベーターに乗り込んで、階層ボタンを押そうと見ると、

「あれ?」

最上階が13階になっていた。

屋上を示すRボタンの下に13階ボタンがあるのだ。

「最上階って言ってたよな。12階とも言ってたな。どっちなんだ?」

迷っていると、おばさんが一人乗り込んできた。

「13階押してちょうだい」

12階と13階のボタンを押した。

おばさんを残し、12階に降りてみると、そこに友人宅があった。

「ここ最上階じゃねえじゃねえか」と友人に文句をいうと、

「12階が最上階だよ。この上は屋上だし」と友人は言い張る。

 

その後、帰りにエレベーターに乗り込んで、もう一度確かめてみると、そこに13階ボタンはなかった。

 

文章:百百太郎

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