私たちの心は、表面の浅いところから、深いところまで、何層にもわたった構造になっているという。
一番表面の層は、「感覚」の層、第二層は、「欲求」の層、第三層は、「知性」の層、第四層は、「感情・感性」の層、そして最後の第五層は、「主観性」の層と言われている。
心の深い層は、浅い層を努力せずとも、客観的に眺めることができ、その逆は、不可能ではないが、難しいという。
この一番の奥底にある「主観性」の層を、はっきりと感じられるようになったときに、私たちは、「大人の解釈」を超えるものを知るのであると言われています。
この「大人の解釈」というのは、人が、生まれて成人するまでに心が発達して、自分や世界に対する安定した解釈を持つようになる、この解釈の事を言われています。
「成人の共通解釈」とも言われています。
その解釈を、変えることができる可能性があると述べられています。
それは、心の一番奥底にある「主観性」の層がカギを握っていると。
この主観性の確立こそ、自己を今より良く変える方法である。
(「人は変われる[大人のこころ]のターニングポイント」 高橋和巳【著】より)
文章:シャーペン