人生

「此経難持」(シキョウナンジ 此の経は持ち難し)

 

 仏典に「この法門を申すには、必ず魔出来すべし。魔競わずば、正法と知るべからず。

 

 第五の巻に云わく『行解既に勤めぬれば、三障四魔、紛然として競い起こる乃至随うべからず、畏るべからず。

 

これに随えば、人を将いて悪道に向かわしむ。

 

これを畏るれば、正法を修することを妨ぐ』等云々」とあります。

 

「修行が進み、仏法の理解が深まってくると、三障四魔が入り乱れて競い起こってくる。……これに随ってはならない。恐れてもならない。

 

これに随ったなら三障四魔は人を悪道に向かわせる。

 

これを恐れたなら仏道修行を妨げられる」という意味です。

 

「此経難持」なのです。

 

此の経は持ち難しです。

 

これは、その人に苦難が競い起こってくるから持ち難いのです。

 

その苦難と戦って乗り越えることが大切なのです。

 

それには、魔を魔と見破る智慧とその魔と戦う勇気が必要です。

 

仏典に「我ならびに我が弟子、諸難ありとも疑う心なくば、自然に仏界にいたるべし。

 

天の加護なきことを疑わざれ。現世の安穏ならざることをなげかざれ。

 

我が弟子に朝夕教えしかども、疑いをおこして皆すてけん。

 

つたなき者のならいは、約束せし事をまことの時はわするるなるべし。」とあります。

 

つたなき者に絶対になることなく、この苦難(悩み)を、必ずや乗り越えていきたい。

 

自他共の幸福のために。

 

文章:シャーペン

 

画像提供元 https://foter.com/d/d.php?f=https%3A%2F%2Flive.staticflickr.com%2F2234%2F2179028399_f5d5f1b6fa_c.jpg&s=bc891fd0e50c403a627557d9b34f7315

関連記事

  1. 人で一番大事なのは共感
  2. 病苦
  3. パートナー、心を寄せられる人が一人ずついればいい(障碍者向け)
  4. こんな上司がいる職場は嫌だ!!
  5. 個性の強い障碍者に読んでほしい、志村けんの名言
  6. 距離感に気をつけよう
  7. 3つの幸福
  8. 五濁悪世

おすすめ記事

世界の国と国旗☆第95回目 ソマリア連邦共和国

出典:©Copyright2023 世界の国旗.All Rights Reserved.皆様こん…

悪口ばかり話す人から逃げよう

  マイナスのことばかり話す(他人の悪口を平然という)人とは、距離を取るようにしよう…

小説:『彼女との約束(6)』

前回まで・小説:『彼女との約束(1)』・小説:『彼女との約束(2)』・小…

教育の目的

一人一人が幸福になるために、知性やリテラシー(情報を読み解く力)を鍛えていく…

大学入学共通テストの見送り

 大学入学共通テストにおける、国語、算数の記述式が延期されることになった。導入前から…

新着記事

PAGE TOP