プレイボール2は準決勝敗退という結果に終わりました。原作者は甲子園に出場させるつもりだっただけに、違和感はぬぐえませんでした。
今回はちばあきおさんなら、どのような続きを書いたのかを想像します。賛否両論はあるでしょうけど、目をつむって読んでいただけると幸いです。
地区予選の初戦を突破した墨谷はベスト8まで勝ち進む
地区予選の初戦はノーシードの高校と対戦し、コールド勝ちを収めます。このことにより、
ナインは試合への緊張感を振り払います。
自信をつけた墨谷高校はシード校を次々と撃破して、ベスト8までコマを進めます。
ベスト8の相手はこれまでに登場したことのない対戦校
ベスト8の対戦校は新しい高校を予想します。一進一退の接戦を演じながらも、かろうじて勝利を収める展開になるのではないでしょうか。墨谷は初の準決勝に進出します。
ベスト4で甲子園経験校と対戦
ベスト4では甲子園経験のある高校と対戦します。
9回表を終えた時点で、墨谷高校は1~2点リードされています。墨谷打線は必死に相手エースに食らいつき、サヨナラ勝ちで決勝にコマを進めます。
9回表で1点を勝ち越し、なんとか守りきるという展開もありそうです。墨谷が決勝戦に進むことは確定路線です。
決勝戦の相手は東都実業
甲子園出場の切符をかけて、東都実業と対戦します。
東都実業のエースである佐野は、超高校級に成長を遂げます。150キロ近くに迫るストレート、鋭く曲がるカーブを主体に、ピッチングを組み立てます。準決勝の谷原戦では、高校生離れした能力をいかんなく発揮し、シャットアウトで勝利を収めます。
谷口たちは、東都実業の偵察において、秋の地方大会で対戦したときよりも、大きく成長していることを感じます。佐野の球を打つために、加藤に再び1/3の距離から投げるように指示を出します。
佐野を打つために、練習に挑もうとするものの、試合で体力を大きく消耗していました。予定の練習をできないまま、決勝戦を迎えることになります。
事前練習を重視してきた墨谷にとって、疲労による休息は大きく影響します。人間離れした佐野の球を打つことはできないまま、試合は進んでいきます。ただ、ピッチャー人は粘り、試合は0対0のまま進みます。
延長戦が頭によぎる中、9回表に東都実業が1点を先取します。(ポテンヒットもしくはホームラン)墨谷は最終回を前に、ビハインドの展開を強いられます。
墨谷打線は超高校級の佐野の前に、8回までノーヒットノーランに封じられています。四球はたまにあるものの、二塁すら踏めない状況でした。
佐野は、谷口、丸井、イガラシに負けたくないという思いから、8回まで全力投球をしていました。そういったこともあり、疲労は隠せませんでした。
9回裏の墨谷高校の攻撃は一番から始まるも、あっという間にツーアウトを取られてしまいます。佐野は疲労困憊の状態ではあるものの、球威は健在でした。
あと一人まで追い詰められた墨谷高校は、ファーボールでランナーを出します。佐野は甲子園まであと一人になったことによる重圧、疲労からボールをコントロールできませんでした。
ツーアウト一塁でバッターボックスに谷口が立ちます。佐野はマウンドに立つのすらやっとの状態で、ボールを投げられるような状態ではありませんでした。監督は直接マウンドに行き、交代すると告げます。
佐野はそれに猛抗議し、あと一人だけ投げさせてほしいと伝えます。監督は渋った顔をするものの、東都実業を決勝まで導いた立役者を無下に扱うことはしませんでした。キャッチャー、ナインも佐野の続投を支持し、谷口と対峙することになります。
佐野は渾身の力を振り絞って、ボールを投げ込みます。谷口は最速のストレートに手が出ず、ツーストライクまで追い込まれます。
佐野は疲労困憊なので、三球勝負を挑んでくると谷口は考えます。次のボールを全力で振りぬこうと決めました。
佐野は最後の力を振り絞って、全力ストレートを投じます。谷口は無我夢中で、バットを振ります。
乾いたような打球音がした後、ボールはスタンドに飛び込みます。佐野からの初ヒットは値千金のサヨナラホームランとなりました。
墨谷はキャプテンの活躍により、初めての甲子園出場を確定させます。
まとめ
これらについては推察でしかありません。違った展開はいくらでもあるので、一つと考えていただければ幸いです。
文章:陰と陽
画像提供元 https://foter.com/f5/photo/50760757387/2fc78ccac5/
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