生活

「ソウメンカボチャ」の料理法

 

 ソウメンカボチャは、正式には『金糸瓜(きんしうり)』と呼ばれるウリ科カボチャ属ペポ種の食用植物で、『ペポカボチャ』の一種です。ペポカボチャの中には、ソウメンカボチャの他にも『ズッキーニ』や『ストライプペポ』等の食用品種があります。

 

 ソウメンカボチャの収穫期は、7月から8月頃です。採れたては実が固いので、少し寝かせた方が繊維がほぐれやすくなり、その上、風通し良い冷暗所で丸のまま保存すると、最長6か月は保存が出来るので冬頃まで食べることが出来ますが、調理した見た目や食感が涼しげで、料理法も夏向きなので夏が旬といえるでしょう。

 

 他のカボチャやズッキーニに比べて流通量が少ないので、収穫期の夏ごろに買わなければ、手に入れにくいので、確実に手に入れるなら夏にスーパーや八百屋を探すべきでしょう。

 栄養価は、カボチャのわりに、とても低カロリーで100グラム当たり24キロカロリーぐらいしかありません。ビタミンAになるカロチン、カリウム、食物繊維が豊富です。同じウリ科のキュウリや冬瓜に似ています。

 

 味は、カボチャですが食感はでんぷん質ではなく、シャキシャキとした歯触りでキュウリっぽさがあります。味がかぼちゃ以外は、ウリ科の青臭さのないクセのない食べやすい食材です。

 

調理法、下ごしらえ

 一番ポピュラーな料理法は、茹でなので茹で方を紹介します。料理法は実の付け根を落とし、鍋に収まる大きさに輪切りにし、皮は剥きません。輪切りを半分に切って半月状にしてもいいでしょう。種とワタを取り除きます。

 

 茹で方は水から入れて茹でる、お湯から入れて茹でる、そのどちらでも良いです。15分程茹でて菜箸で実の内側の皮の近くに箸を入れて繊維状に剥がれたら、鍋から出して水を入れたボウルに入れて冷やします。

 

ボウルで冷やさずに、流水にさらしながら実を繊維状にほぐすやり方もありますが、とても熱くて火傷しやすいのでボウルで粗熱を取ってから、流水にさらしながら実をほぐすほうが安全です。

 

ほぐして繊維状になった実は、ざるに取って水気を切り、キッチンペーパーでさらに水気を取ります。食感がそこなわれるので絞らないようにしましょう。

 

調理法、味付け

 ソウメンカボチャの名前の通り、ソウメンツユにつけて食べてもおいしいですが、淡白でクセのない味なので、カツオ出汁のツユより香りが控えめな昆布だしのツユのほうが、ソウメンカボチャの味や風味が楽しめます。

 

 酢の物にしても美味しいですが、同じ理由で、土佐酢はあまりおすすめしません。酢の物としては、キュウリと同じように使うことが出来ます。ソウメンカボチャだけの酢の物やタコやハモ皮入れた酢の物もお勧めです。

 

 野菜炒めは食感を活かすため、炒め過ぎに気を付けて、うす味にするのがいいでしょう。ダイエット用の野菜メンとしても使えます。

 

 茹でたソウメンカボチャは、水気を取って冷蔵庫にいれて1日ほど保存できます。手早く食べ切りましょう。同様の方法で密閉パックに空気を抜いて、冷凍庫に入れると数週間ほど持ちます。

 

文章:北山南河

 

画像出典元 https://foter.com/f5/photo/9554276466/0b95ee826c/

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