福祉・医療

障碍者種別を限定することによる当事者へのメリット、デメリット

 

 障碍者の福祉事業所では全ての種別の障碍者を受け入れる事業所が多数派を占めます。どのような障碍であったとしても、差別しないという姿勢なのかもしれません。

 

 多くの事業所では全ての障碍者を受け入れる一方で、精神障碍、発達障碍、知的障碍、盲聾、身体障碍だけを対象とするといった具合に、障碍者を限定している事業所もあります。

 

 今回は障碍者の種類を絞ることによるメリット、デメリットを下記に記していきたいと思います。

 

 メリット

・一貫したプログラムを受けやすいので、成長しやすくなる。

・障碍者の中における少数派であっても、利用しやすい環境づくりになる。

・仲間意識を高めることにつながる。

 

 デメリット

・対象となっていない障碍者は利用できないため、選択肢が減ることとなる。

・障碍で区別されることによって、差別を助長するリスクが懸念される。

 

 メリット、デメリットはあるものの、個人的には種別を絞ったほうが良いかなと思います。障碍には色々あり、ひとくくりにするのは無理があるからです。発達障碍のプログラムで知的障碍者を指導したとしても、良い成果を上げられるとは思いません。

 

 現在では障碍者を絞っているところは少数派ですけど、一〇年後、二〇年後には障碍者の種類を絞る事業所が増えていくことを切に祈ります。このような社会になっていけば、障碍者の活躍の場も増えるのではないでしょうか。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 就職率の高い就労移行支援事業所(B型作業所併設)の紹介
  2. 精神科を変更する場合にやっておきたいこと
  3. 発達障碍児が退学させられた学校を提訴
  4. 支援機関への登録は慎重にすべき
  5. いじめ保険とは?
  6. 障碍者の働くうえでの苦悩
  7. 脳卒中の方のための福祉事業所がある
  8. 障碍者支援とは障碍者を論評するだけの場になってしまっている
PAGE TOP