健康

E型肝炎ウイルス(HEV)は死ぬ事もある怖い病原体

 

 『E型肝炎ウィルス(HEV)は死ぬ事もある怖い病原体』

 

  『肝炎ウィルス』の一つ『E型肝炎ウィルス』(HEV)は慢性肝炎化しないウィルスですが、死亡例もある恐ろしいウィルスです。

 

 これまでE型肝炎ウィルスに感染する原因は、中央アジアや東南アジア等の海外でウィルスに汚染された生水を飲むとか、汚染された生肉や十分に火の通っていない肉を食べることによる感染でしたが、日本で野生動物の肉(ジビエ)のブームにより、国内での感染の確率がたかくなってきました。あとヨーロッパではドイツの豚生ひき肉料理『メット』等も危険でしょう。

 

 ジビエを好む人は、E型肝炎ウィルスに感染しても慢性肝炎にならないし、死ぬことなんてほとんどないから大丈夫と言って、イノシシやシカの『生肉』や、ほぼ生の『たたき』や『レバー刺し』を食べたりしますが、大変危険です。

 

 もしも感染して発症したら、吐き気、ムカツキ、嘔吐、体のだるさ、発熱、腹痛、肝機能の低下等の症状が出て治るまでに1ヶ月ほどかかります。治療法は『対症療法』しかなく、横になって安静にするしかありません。症状が悪化したら『人工透析』等の処置が必要になります。

 

 E型肝炎ウィルスなんて怖くないよとジビエの刺身を食べる言う人のとおり、致死率も1~3%程度で感染しても発症しないで、気が付かない内に治ることの多い病気ですが、妊婦や基礎疾患のある人にとっては、致死率が大きくはね上がり大変危険になります。

 

 『ワクチン』もないうえに治療法が対症療法しかないので、もし発症したら1ヶ月以上病院のベッドで寝ていなければなりません。

 

 E型肝炎が治っても、体内には1ヶ月以上E型肝炎ウィルスが残っている可能性があります。治ったから大丈夫と言う訳にはいきません。『ヒト-ヒト感染』の可能性がありますし、ウィルスの潜伏期や無発症でウィルスが体内に残っている状況での、『献血』による『輸血用血液』のウィルス汚染が起きて問題になっています。

 

 日本赤十字はジビエやブタの生肉を食べた人に献血しないように告知しています、献血のE型肝炎ウィルス(HEV)検査も実施するよう検討していますが、まだ行われていません。輸血のよるウィルスの感染例があり、死亡例もでました。

 

 どんなに衛生に気を付けていても、不意のケガや病気で輸血を受ける事態になるかわかりません、健康に気を付けて生活しましょう。

 

文章:北山南河

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