健康

睡眠導入剤の副作用の説明

 

『睡眠導入剤の副作用の説明』

 

 「睡眠導入剤の副作用」について解りやすく書こうと思います。

 睡眠導入剤の全てを知っている訳ではありませんし、効用についても個人差があることを、あらかじめ断わった上で書いておきますが、少しは役に立つでしょう。

 

ふらつきと目まい

 「ふらつき」ですが、服用者は無自覚なことが多いです。自覚するには片足で立って、上半身を傾けると睡眠導入剤を服用していない時より、緩い傾きでバランスが崩れてふらつくので副作用が出ていることが実感できます。危険なので試す必要はありません。

 

 「目まい」ですが、これも回転式チェアーに座って、目が回るまで回転してから目が回っている状態からの回復時間が、服用時には長くなるため自覚できます、これも危険なので試す必要はありません。

 

 これらの副作用の危険なところは、副作用が出ているのに副作用が出ていると自覚するのが難しいところです。これらの副作用によって、ケガをしないために心掛けなければならないことは、寝室で睡眠導入剤を服用してすぐ床に就くことです。

 

聴覚の異常

 「聴覚の異常」ですが、普通に生きてゆく上では殆んど問題にはなりません。異常に気づいて、その障害で問題が起こる人は、歌手や演奏家等の音楽関係者や打音検査を始めとする音響検査関係の検査員や職人が該当します。

 

 聴覚の副作用が出たら、特に音響検査関係の人は医者に相談して薬を変えてもらわなければいけません。音響検査関係は鉄道、ガス、水道、建築等の社会基盤と密接にかかわっているからです。

 

味覚の異常

 「味覚障害」では、味がしなくて何を食べても美味しくないとか、口の中が渇いた感じがするとか、何を食べても苦味を感じるとか、吐き気等もあります。

 

 「味がしなくて何を食べても美味しくない」は、薬の副作用だけでなく、精神的な問題や鉄や亜鉛等のミネラルの不足が原因の場合も考えられるので、睡眠導入剤を服用する前はどうだったか思い出して比べてみましょう。口の中が渇く、いわゆるドライマウスも精神的な問題でも起こります。

 

 「苦味を感じる」は、比較的に判り易い副作用です。一例として、何を食べても後味が苦くなってしまうといくことがあります。これは水でも、香辛料の効いたエスニック料理を食べても、はっきりと判るケミカルなとしか言いようがない苦味がします。

 

 味覚とは少しずれますが、吐き気もあります。吐こうとしても吐けないで、吐き気だけが続くと言ったこともあります。大変ですが、布団の上で横になって薬が代謝されるのを待つしかありません。

 

 食欲増進は文字どおり食べる回数や量が増えます。ただ医師が患者の不眠症が原因の食欲不振だからと、睡眠導入剤を処方した可能性があるので医師に聞いてみましょう。食欲増進の体重増加で健康を損なう恐れがあれば、まともな医師ならばちゃんと対処します。

 

 食欲不振は空腹を感じないとか、前述した吐き気、胃のむかつき、そしてだるさや極度の意欲低下で空腹だけど食べる気がしない。食べたくないと言った状態があります。すぐに医者に行きましょう。栄養不良での体力低下は抵抗力が落ちて病気にかかる危険が増します。

 

最後に 

 副作用が酷くて次の通院日まで我慢が出来ない時はすぐ医師の所へ行きましょう。副作用のことは遠慮せず医師に言いましょう。自己判断で薬の服用を止めると離脱症状という身体や精神に影響をあたえる症状が出るので絶対に止めましょう。

 

文章:北山南河

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