人生

障碍者として生まれたために失ったもの

 

 障碍者として誕生すると、いろいろなものを失うことになります。今回は発達障碍を抱えたことで、筆者の失ったものをあげていきます。

 

人権

 

 障碍者は生意気だという雰囲気になり、いじめに遭うこととなりました。胸中は闇に染まっています。

 成人してからも、支援という名の虐待(下手をすると命を失いかねない)を受けていると感じることは少なくありません。

 

収入

 

 健常者に生まれていたなら得られていたはずの報酬を失うことになりました。人生のいきがいの大半を奪われました。自分はどうして生きているのか、ふとそう思うこともあります。

 

祖父のあっせんによる就職

 

 大学4年生の2月頃に就職先のきまっていない筆者を心配して、働ける場所(兵庫県南部の介護施設)に採用をするようにお願いしてくれました。障碍を抱えていなければ、恩恵にあやかることも可能だったと思います。(就職していても、戦力外になっていた確率は非常に高い)

 親族で祖父の力の働きそうなところに就職した経緯もあることから、他人を動かす力を有する人間だといえるでしょう。(葬式には政治家も駆けつけるほどの人間で、地方における知名度は抜群)

 普通の人からすれば贅沢といえるでしょうけど、利用できる人間の立場なら喪失感に見舞われます。

 

職業選択の種類

 

 障碍者は向いていない職業に就くことはできません。健常者ならもう少し幅広い選択をできたのではないでしょうか。介護、警備、接客といった職種に向かない人は多いです。

 やりたいことを制限されるのは、健常者にはわからない苦労といえるでしょう。

 

実家の跡継ぎ

 

 障碍者は無理というだけで外されました。シンプルすぎる理由ですけど、現実はこんなものかもしれません。実家は田舎で車を必要としていることから、住むことも不可能といえるでしょう。

 ふるさとは思い出したくもない場所になってしまいました。

 

車の運転

 

 一部の障碍者は運転すると、事故に遭う確率は非常に高くなります。ヘルニアも抱えているので、免許を所持していても乗車することはできないでしょう。

 

共有

 

 健常者、障碍者は生き方は異なります。仲間外れにされていると感じる機会は、圧倒的に多いといえるでしょう。

 

*健常者も失うものはあると思います。ただ、障碍者に比べればちっぽけなレベルです。一般として誕生できればよかったと心底思います。

 

文章:陰と陽

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