福祉・医療

障碍者の働くうえでの苦悩

 

 障碍者の働くうえで苦悩することを挙げていきます。(今回は障碍者枠について書きます)

 

・就職するのが難しい

 障碍者枠は狭き門であるため、なかなか採用に繋がりにくいです。一般の3倍の時間は要することを覚悟しておきましょう。1年以内に内定を獲得できれば、早い方といえるでしょう。

 

・就職しても長く続けられない

 健常者なら同じ職場で10年働き続けることはできても、精神障碍者は1年未満で退職する人があとを絶ちません。理由については下記に記していきます。

 

・給料が安い(待遇の悪さ)

 障碍者枠であった場合、健常者との待遇差でモチベーションの低下につながります。これでやめる人も少なくないのではないでしょうか。仕事はお金をもらえるからこそ、続けていけます。どんなにいい上司、同僚がいても金銭からすれば微々たるものです。こき使うために、架空の優しさを見せている可能性もありますから、騙されないようにしましょう。

 

・仕事をしても認められない

 能力の低い障碍者に当てはまります。努力をしたとしても怒られることで、自己嫌悪もしくは他人不信に陥っていきます。身に覚えのないことを指摘されることで、健常者に恨みを持つこともあります。

 

・敏感すぎるところがある

 健常者なら気にならない音を気にする、細かいルールに縛られすぎることによって、自分を苦しめていきます。

 

・精神的に病む

 様々な要素が重なることによって、メンタルに支障をきたします。知的障碍者などが一般で勤務した場合は、短期間で休職、退職に繋がることもありえます。(発達障碍の向かない職業なども同じ)

 

・余計なことをいってしまう

 ストレートな発言を連発して、他者の機嫌を損ねることになります。固く口にチャックすることで防げますが、これをすることでストレスをためることも起こります。

 

・和に入りにくい 

 余計なことを話してしまう傾向の強い障碍者は、休憩中を一人で過ごすことを余儀なくされます。

個人差はありますが、8~9割はうまくいかないです。

 

・目立ちやすいので、ターゲットにされやすい

 会社では浮かないことを求められます。障碍者は良くも悪くも目立つので、狙い撃ちされやすくなります。

 

*苦悩には様々な要因が重なります。健常者には決して答えを導き出せない苦しさによって、障碍者は苦労しています。

 

文章:陰と陽

 

関連記事

  1. セロトニン
  2. どの時代も、いじめはなくならない
  3. 自殺者数が減少傾向にある
  4. 居心地を良くしたい利用者同士の会話
  5. 障碍者にとって一般枠、障害者枠のどちらであっても厳しい
  6. 障碍について【先天性と後天性の違い】
  7. 格差を生み出す要因
  8. 就労移行の就職率は充分といえるのか?

おすすめ記事

伊藤周平『社会保障入門』(ちくま新書):ケアを考えるシリーズ3作目

伊藤周平『社会保障入門 シリーズ ケアを考える』実用的で使い勝手の良い本本書は日本の社会保障…

健康寿命を延ばそう

健康にいいことを続けて、健康な心身で長生きしていきたいものです。誰もがそう願っていると思いま…

パラリンピックに知的障碍者部門がないのは健常者を参加させたチームがあったから

 パラリンピックは身体障碍者の大会というイメージが強い。学力に劣る知的障碍者の競技が…

沖縄観光スポット【ベスト5】②

沖縄を訪れた際、必ず行ってみて欲しい「観光スポット」をご紹介します。…

小説:『彼女との約束(3)』

前回まで・小説:『彼女との約束(1)』・小説:『彼女との約束(2)』&n…

新着記事

PAGE TOP