福祉・医療

ハローワークにおける担当者と障碍者の意見の食い違い

 

 これはハローワークの専門援助部門をあとにしようとしたときの出来事である。ある女性が、仕事のことで相談援助部門の担当者に話を持ち掛けていた。

 

 相談者の話した内容は、発達障害、ADHDにありがちな複数のことを同時に処理できない、ケアレスミスを繰り返すというものだった。そのことで上司から何度も注意を受けたようだ。

 

 当事者としてはどうにかしたいと思っていても、なかなか実行に移すことができない部分といえる。ひどい場合は1000回やっても覚えられないことも起こりうる。一般人のようにコンスタントに仕事をするのは難しく、環境によっては完全なミスマッチを引き起こす。

 

 担当者は相談者に対し、「できないんですか」というやり取りをした。相談者はそのことに血が上ったのか、口調が粗くなっていた。自分のできないもどかしさ、支援者にもわかってもらえない悲しさが同時にこみあげてきたものと推測される。担当者からそのようにいわれるというのを予測していなかった可能性もある。

 

 ここまで聞いたところで、ハローワークをあとにしたために今後のことはわからない。個人的な予測に過ぎないけど、1時間かけても解決の糸口は何もつかめなかったと思う。

 

 健常者側、障碍者側の溝は簡単に埋まるものではない。折れてしまった側は、自分の価値観を全否定することになるため簡単に引き下がれない。

 

 担当者は障碍についての見識が足りないと同時に、一般人の味方なのであることを痛切に感じる機会となった。どれだけの時間をかけても、障碍者の本質を何も理解できないのに、お金をもらっていいのかと思わされた。

 

 後天性で一般人に近い障碍者以外は相談しても意味をなさない。支援機関とはそういう場所なのかもしれない。(下記に障碍者についていくつか書きます)

 

*健常者に相談しても、辛い(苦しい)ところを分かってもらえない障碍者は少なくないと思います。支援機関の相談で混迷を極めるくらいなら、インターネットで当事者がどのように生き方を参考にしてみてはいかがでしょうか。当事者だけあって、適切なことを書いている文章が多いです。障碍者のことを一番理解しているのは、当事者であることは疑いようのない事実といえます。

 

*他の例をあげるなら、1と0だけの思考で生きるのはダメとはいえないでしょう。そこのところを指摘する支援者は、アドバイスをするふりをしながら、実は障碍者を奴隷感覚で扱っているのです(自分の都合のいいように操ろうとしているだけ)。

 

*障碍者は健常者の話を鵜呑みにして、実行しようとするからメンタルに支障をきたします。ぶっちゃけるなら、1と0思考を好む人間と一緒になればいいのです。(少数ですけど、はっきりという性格を評価する人間は確実にいます)

 他人に迷惑をかけない限り、生き方を変える必要性はどこにもありません。障碍者は支援者の生き方は自分にはできない、そういう割り切りを持って生きると楽になるように感じます。

 

文章:陰と陽

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