福祉・医療

障碍者同士が尊重し合うのは困難を伴う

 

 A型作業所、B型作業所、就労移行施設などで、互いのことを尊重しようというフレーズをよく耳にする。

 事業所として理想を掲げるのはいいことだけど、当事者にとっては難しいのではなかろうか。障碍者は自分のことで手一杯であるため、他に手を回す余裕がないのが実情なのである。(障碍が重くなればなるほど顕著になりやすい)

 尊重し合うのが特に難しい障碍に発達障害、ADHD、自己愛パーソナリティなどがあげられる。彼らは自己中心的な考えをする(最悪は自分の要求が全部通ると思っているタイプ)ため、一般人であっても心をより合わせるのはハードルが高くなる。(形式上は満足させるキャパシティーを所持しているため、どうにかこうにか乗り越えようとすることは可能)

 健常者ですら苦労するのに、空気を読む、場にそぐった発言をするといったスキルを持ち合わせていない、障碍者には厳しいのではなかろうか。まともに接していたら、躁鬱病を発症しかねない。

他の利用者のために、誰かが病気にかかっていては元も子もない。

 障碍者同士は尊重するよりも、互いの空間を守るといった方針のほうがよいのではなかろうか。距離を詰めすぎないことが、障碍者施設の安定につながるような気がしてならない。

 

文章:陰と陽  

関連記事

  1. 戦後の精神保健医療福祉の年表(主に統合失調症が対象)を作成した雑…
  2. パソコンで写真の編集を行うB型作業所の紹介
  3. メンタル疾患におすすめの趣味三選
  4. 発達障碍者からすると、利用者に寄り添うという企業理念はでまかせ
  5. 発達障碍は社会全体から嫌われるわけではない
  6. 社会的弱者をコロナウイルスの脅威から守ろう
  7. トラブルシューティングで大事なことについて
  8. 法定雇用率は低すぎる
PAGE TOP