福祉・医療

医療関係者は国家試験に合格する前提で採用されている

 

 医師の国家試験は、大学を卒業する年(最高学年)の2月(昔は大学卒業後だったが制度変更となった)に行われる。3月に合格発表があり、合格した受験者が医師免許を取得することになる。

 医療の世界では試験に合格する前提で採用しているため、不合格になった場合は内定を辞退せざるを得ない状況に追い込まれる(病院によっては助手として残れる可能性はあるものの、非情に肩身は狭くなる)。受験者によっては不合格が確定した時点で、病院側に伝えて内定を辞退することもあるようだ。

 国家試験の合格率は9割程度。高いように思われるけど、一定数は不合格となっているのも事実。国家試験は一年に一度しか行われないため、一年間は医師免許を取得することはできない。医師の試験に翌年も挑戦するのか、他の職業で働くのか選択を迫られる。

 資格が必要とされる作業療法士(デイケアなどで一人以上が必要)は合格率がかなり低くなっている。昨年の合格率は71.3パーセント(現役80パーセント)にとどまる。現役の全員が採用されている前提で話を進めると、5人に1人は内定取り消しとなっている。

 国家試験は既卒者であっても受験可能であるものの、合格率は現役の4割程度にとどまる(作業療法士)。医師についても現役より、既卒の方が合格率が低くなっている。

 国家資格を必要とされる、医療関係の職業を目指すのであれば現役で合格を勝ち取ろう。既卒になってしまうと、モチベーションを保つのは難しい。

 

文章:陰と陽

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