世間一般では褒めるときはみんなの前で、しかるときは二人になったときにしなさいといわれる。健常者が集まる会社ならいいけれど、障碍者施設ではやり方を変えたほうが無難だ。
障碍者は注意、叱責された経験が多いからか、劣等感が強い人であふれかえっている。一般人と比べてポジティブ思考の人は少ない。
ネガティブで埋め尽くされている人の前で、第三者の成果を褒めたとしよう。あの人は褒められたのに、自分は何もいってもらえないことに劣等感を覚える。一般人からすればくだらないかもしれないと思うけど、障碍者はそういうところに神経を尖らせている生き物。全員のモチベーションを高めようとしたことが、逆効果になってしまいかねない。
人間は感情に左右される生き物。モチベーションが低下すると、成果に悪影響を及ぼす。全体の効率を考えた場合、マイナスをもたらす行動は慎んだ方が無難といえる。
他人の心は読めないとしても、この部分については改善可能。障碍者と接するときは、この部分を念頭においておきたい。
文章:陰と陽