『障碍者が働く際に気をつけるポイント2』
※一部、前回の内容と重複しているところがあります。
①体調に気をつける
働き続けることが何よりも重要となる。身体だけでなく、心も健康を保ちたい。
体調を崩しやすい人は、しっかりとした休養を取るようにしよう。
②会社までの通勤時間を考慮する
通勤で体力を消耗しないよう、なるべく近いところが望ましい(個人差あり)
③障碍者枠にするのか、一般枠にするのかを検討したい
それぞれにメリット、デメリットがある。個人に合わせた方法を模索しよう。
一般枠であった場合、短期離職につながるデメリットがある。障碍者枠は給料の安さ、期間雇用になりやすい。
④自分の能力や特性(個性)を知る
広汎性発達障害などで能力が凸凹の場合は時間をかけたほうがよい。
弱い部分、強い部分についてまとめてみよう。
⑤求人の勤務時間を確認する
残業が求められる場合、体力的にきつくなることも想定される。自分にあった勤務時間を選択したいところ。夜型で体調を崩す場合、昼の勤務を目指そう。
体調不良で仕事から離れていた場合は、短時間勤務から開始するのも一つの手段。
法定雇用率を前提とした採用のため、一般よりも融通が利きにくいことを頭にとどめておこう。週30時間労働が条件なのに、25時間にしてくださいというのは通りにくい。(障碍者の採用計画を狂わせるうえ、障碍者雇用の根本を分かっていないと思われる)20時間以上勤務できないのであれば、一般の短時間パートを選択するしかない。
⑥どれくらいの能力を求められているのかを知る
求人によってまちまちであるため、自分の能力と会社の求めているスキルを比較検討する。一部では発達障碍の高い部分に標準を合わせている企業もあるため、普通の能力では門前払いとなる。(一般レベルではまず不可能と思った方がいい)
⑦就職のための資格を取る
マッサージ師などは資格を取ることで、就職に有利になりやすい。ハローワークの求人で、マッサージの求人は30パーセント近くを占める。
パソコンなどにおいてもないよりはあった方がいい。
⑧バリアフリーについての確認を行う
身体障碍者で車椅子に乗っている場合、エレベーターの有無などは重要な情報となる。会社がどれだけ障碍者採用に重きを置いているのかを知ることができる。
⑨生活できる給料なのかを確認する
生きていくためにはお金が必要。手取りでどれくらいもらえるのかを計算する。
⑩障碍年金の有無を考慮する
障碍年金を受給していた場合、給料を少しだけ下げても生活できる。受給していない場合、障碍年金に詳しい人と話をしてみよう。
⑪障碍者の採用歴を確認する
採用歴がない場合、早期退職につながることもある(対応がわかっていないため)。求職者としては知っておいた方がよい。
⑫一般会社、特例子会社のどちらなのかを知る
特例子会社は障碍者をカウントするための会社のため、長く働き続けてほしいと願っている会社も存在する。転職回数が多いと、特例子会社は不利になりやすい(支援者の話より)。
特例子会社は一般企業と比較して、正社員の確率が高くなる。(やめられると困るため)
⑬支援者との付き合い方を考える
働くのはあくまで自分。支援者は補助的な役割しか果たさないことを覚えておこう。
広汎性発達障害などの一部の障碍では、ベクトルが同じ方向にいかない。それゆえに混乱を招きかねない事態も想定されるため、突き詰めた話をしない方が無難。支援者の方法を真似すると、潰れてしまいかねない。
⑭一つの会社に採用が決まればOKの精神で就職活動をする
発達障碍などはピンポイントのため就職は決まりにくい。縁のない企業なら、ラッキーくらいで割り切るとよい。
⑮面接時になるべく嘘をつかない。
一般の世界ではどうにかなるものの、障碍者は白黒がはっきりとつきやすい。嘘をついて入社すると、自分に跳ね返ってきてしまう。
⑯配慮を期待しない
一般人は障碍について詳しいわけではない。
⑰時間稼ぎとしてA型作業所を利用する。
最低時給の保証されているA型でお金をもらいながら、就職するのも一つの手段として考えたい。8時間勤務を設定しているところもある(尼崎には継続勤務することで、7時間勤務を受け入れる会社がある)ため、そこで生計を立ててもよい。
⑱どんな会社であっても一年は頑張るという気持ちをもとう(やめない方が勿論よい)
障碍者は雇用保険が手厚いため、どんなに合わなくとも一年は続けたい。(45歳以上だと、一年間も雇用保険を受給できる)
長く働き続ける確率を上げるために、時間をかけて自分について知りましょう。
文章:陰と陽
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