福祉・医療

支援者と利用者のあるべき関係は一部分で崩壊している

 

 支援者と利用者(障碍者)の関係で求められるのは、支援する側が能力の部分で利用者を上回っていること。下回るのは論外で、追いつかれることも許されない。指導する立場として、常に利用者の上に立たなければならない。

 理由はいたって簡単。支援者が教えられる立場にないと、利用者になめられてしまうからである。人間は能力が劣っている者を見下す傾向にある。利用者にバカにされてしまう、支援者は論外といえよう。

 当時はそのことに違和感を抱かなったけど、現在は無理だという結論に達した。知的障碍者なら支援者を上回る能力を身につけることはないけど、発達障碍者(特殊な能力を持つタイプ)やADHDなどは部分的に圧倒している。そういう人間の前では、支援者がどれだけの努力を積み重ねても無力なのである。(知的障碍者が一般人に追いつこうとするのと同じ原理)

  筆者は障碍者が集まるトークに一度だけ参加した。支援者のあまりのレベルの低さに失望し、二度と足を運んでいない。ベテランなのかを疑うような障碍の理解力に、無駄な時間を過ごしたとしか思えなかった。

 力関係が本来の形から崩れてしまうと、利用者を制御できなくなってしまう。暴走機関車と化した、当事者は間違った方向に進んでしまいかねない。

 発達障碍、ADHDなどの非凡な才能をもった当事者が、障碍者支援の従来の形を変えてしまうかもしれない。支援を求めている人たちのためにも、そのようなことが起こらなければいいな。 

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 特例子会社を検討してみてはいかがだろうか
  2. 年金制度の将来を案ずる
  3. A型作業所、B型作業所の就職率と今後
  4. 「共感力」は意思疎通のツールだが限界もある
  5. 広く浅くが唱えられる限り、発達障碍は生きにくい
  6. 障碍者にも希望はある
  7. 精神安定剤はアルコール、ニコチン中毒と同じで依存しやすい
  8. 精神科のケースワーカーで感じた、利点と限界
PAGE TOP