福祉・医療

障碍について理解を深めると

 

 自分の障碍について理解を深めるほど、あらゆる方面で支援者との話が噛み合わないことに気づく。(能力、生き方、やり方など)

 障碍者は一般論で生きることは難しい(障害の度合いが強いほど傾向は強くなるものの、程度によるので一概にはいえない。後天性の障碍なら参考になる可能性もある)。そのような立場の人間に、世間一般の生き方を伝授する意味は薄い。

 支援を受けた当事者は前進するどころか、後退の道を歩むことになる。指導の方向性を誤ると、命を失うリスクも生じる。(広汎性発達障害だと車の運転、介護、医療などは危険を伴いやすい)命は助かったとしても、自信を喪失し、将来に計り知れない影響を与えることになる。(筆者はその一人)

 同じベクトルを向いていないのであれば、支援機関と相談を打ち切ってしまうのも一つの手段。噛み合わない話を延々と続けていても、当事者のメリットにならない。他人の助けを借りられないのは辛くとも、地獄に叩き落されるよりはずっといい。

 障碍の知識を全く持っていない支援者に相談するのが本当に正しいのか、そのことを自分の中で吟味してみるのはどうだろうか。 

 支援機関は障碍者の実行しにくい(主に発達障碍)指導をしているが、そうしたことに無自覚なばかりか、時には善意の押し付けになっていることさえある。それを指摘した内容の記事を書いた人もいた(筆者はfacebookで送られてきた)。当事者目線の書物に目を通してみると、新しい発見があるかもしれない。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 知的障碍者の行動
  2. 障碍者の叫び
  3. 薬の副作用が副作用でなくなり、主作用になることがある
  4. 鍼治療を受けてみた感想
  5. 体育会系の人間は、支援員に向かないのではなかろうか。
  6. 時代の変化が発達障碍者の仕事を奪った
  7. 障碍者は社会で居場所がない
  8. A型作業所を社内に作る企業が増えつつある

おすすめ記事

支援者と利用者【障碍編】

 全国には多くの障碍者支援機関がある。当事者はその中から一つまたは二つを選んで登録し…

他人を不幸にした人間は、放置しておけばどん底に落ちる

  他人に仕返ししたいと考えたことは、誰しも一度や二度はあるでしょう。人間は聖人君子…

日本の元凶は体育の授業

 日本における元凶は体育の授業にあるように思います。どうしてそのように感じたのかを下…

淡路島産のタマネギ

淡路島産のタマネギが旬の時期を迎えている。北海道、佐賀県に次ぐ、兵庫県淡路島の特…

小説:『彼女との約束(4)』

前回まで・小説:『彼女との約束(1)』・小説:『彼女との約束(2)』・小…

新着記事

PAGE TOP