福祉・医療

目的とは反対に進んでいる【障碍者編】

 

 就労移行やA型作業所の本来の目的は、一般就労を目指すことにある。

 現実はそうはなっていないような気がする。就労移行などを利用することで、就職から遠のいてしまっている。そのような利用者は少なくないのではなかろうか。

 就労支援事業では利用者がいなければ、経営が成り立たない。それゆえ、居心地を重要視する傾向にある。よっぽど道から踏み外さない限り、注意すら行わない。

 利用者は何をしても許されると思い込み、態度がどんどん大きくなっていく。そうなってしまうと、一般就労は水の泡と消えてしまう。障碍者が会社に居づらいのは能力的な部分より、自己中心的な振る舞いによるところが大きい。会社のトップ、よほどの天才(自分しかできない仕事を持っている)でない限り、チームワークを乱す人は不要だ。

 きっちりとノルマを課さないのもマイナス要素。一般会社では時間内にきっちりと仕事をこなすことが求められる。その習慣を身に着けていないため、一般会社のやり方についていけなくなる。

 理想と現実のギャップの中で動いている福祉事業。就職を目指せる環境は作られていくのだろうか。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 障害者枠で採用されるには
  2. 厚生年金の加入拡大
  3. ダン・ショート、ベティ・アリス・エリクソン、ロキサンナ・エリクソ…
  4. 高次脳機能障碍者向けの就労移行支援事業所
  5. 就労定着支援の問題点
  6. 福祉事業所の職員が工賃を着服
  7. 土曜や日曜にデイケアを利用してみよう
  8. 「季節性インフルエンザ」は、インフルエンザワクチン接種しても罹る…
PAGE TOP