1990年~1999年に日本テレビで放送された、「マジカル頭脳パワー」という番組を知っていますか。
番組は早期の打ち切りが予想されていたものの、日本テレビはすぐに終わらせることはしませんでした。暗黒期ゆえに、他を探すのが難しかったのかもしれません。
継続したことは結果的に大正解で、番組の視聴率は徐々に上がっていくことになります。半年後には、16.8パーセントをたたき出す人気番組までのしあがります
1991年の後期から、居残り早押しクイズが中心となります。一番の人気は「あるなしクイズ」です。いろいろなタイプの問題が考案され、ある方の言葉を全部繋げることによって歌になるというのは、今でも記憶に残っています。他にも面白い問題がたくさんありました。
居残り早押しクイズの中で一番難しかったのは、「3つのエラーを探せ」です。問題の難易度を高くしすぎたために、全員がマイナス点でスタートすることになります。番組スタッフはさすがにやりすぎたと思ったのか、一度きりとなりました。
1992年の4月より、「早押しエラーを探せ」が始まります。マジカルミステリーツアーを獲得できる1000点に、あと10点届かずに涙を呑むシーンを何度も見ました。一方で、1000点を突破して涙を流すパネラーもいました。
1995年からはクイズよりもゲーム主体に変化します。「マジカルアクション伝言バトル」、「マジカルバナナ」、「マジカルチェンジ」などがブームとなり、視聴率は20~30%を推移する怪物番組となります。
1996年の10月10日のスペシャルをもって、所ジョージさんが降板します。司会者よりも重要な立ち位置にいた回答者を失ったことにより、番組は衰退の一途を辿ることになります。「マジカル頭脳パワー」は良くも悪くも、所ジョージさんによる番組になっていました。
1997年の後半からアトラクションゲーム主体となるものの、所ジョージさんの穴を埋めることはできませんでした。1999年に視聴率が低迷したことを受け、9年間の歴史に幕を閉じることとなります。
9年間の番組は波乱万丈だったのではないでしょうか。打ち切りレベルの視聴率から始まったものの、半年後には高視聴率を記録します。1995年からはゲーム主体に変更し、20パーセント以上の視聴率を獲得しました。順調に推移すると思われたものの、番組の顔である所ジョージさんが降板します。その後は衰退の一途を辿り、終了することとなりました。
どのような番組なのかを知りたい方はwikiなどを検索してみましょう。9年間の歴史を知ることができると思います。
文章:陰と陽
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