よくわからんことがわかると、「そうか!」となってスッキリします。
このコラムでは、そんな「そうか!」をご紹介します。
電子レンジの話
レンジでチンするといろんなものがホカホカになる、電子レンジ。
なんで温かくなるのでしょうか。
庫内の側面を思い浮かべてください。
その片面がマイナスに、もう片面がプラスに帯電しているとします。
次の瞬間、マイナスだった面がプラスに、プラスだった面がマイナスに帯電します。
このように、マイナスとプラスを交互に繰り返します。
これが、ものすごいスピードで行われていると考えてください。
ところで、水の分子というのは微妙に電気を帯びています。
H+(水素イオン)とOHー(水酸化イオン)というふうに分かれて存在しているものを含んでいます。(正確にはH3O+(オキソニウムイオン)というものがあります)
これを電離といいます。
このプラスとマイナスに電気を帯びたものたちが、先ほどのすごいスピードの繰り返しのなかに置かれると、プラスのものはマイナスの面に、マイナスのものはプラスの面に引き寄せられ、激しく振動します。高速でゆさぶられるわけです。
水分子たちが激しく運動するので、熱くなります。
熱とは、分子運動のことなのです。
このように原理を見てみると、とてもシンプルであることがわかります。
今回は、わかるとスッキリする「電子レンジの話」でした。
文章:増何臍阿
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