『障碍者が仕事をやめる理由』
障碍者が仕事をやりにくい理由
障碍者は健常者と比較して、在職期間は短くなっています。障碍者の4人に1人は、3カ月以内に退職しています。1年以内となると、40パーセント以上にものぼります。5人に2人は1年以内に退職している計算です。
障碍者が仕事しにくい環境が作られる要因を挙げていきます。
会社の配慮がない
会社によって配慮の度合いは異なります。一部には健常者と同じようにやってほしいという企業が存在します。障碍者の採用実績がないため、どのように接していいのかわからないケースもあります。
障碍者が長く働き続けられる環境でない場合、早期退職につながりやすいと思われます。
一般枠→障碍者枠となっても健常者と一緒に仕事をしなくてはならない
特例子会社でない限り、一般枠の人と働くことになります。状況としては何も変わっておらず、働きにくい状況は改善されていません。
障碍者の環境は配慮一つで解決するほど、甘いものではないのかもしれません。一部には一般枠での失敗を引きずり、健常者と仕事することにおびえているタイプもいるでしょう。健常者の存在自体が、恐怖の対象となっているかもしれません。
業務についていけない→体調やメンタルを壊す
障碍者は一般人の能力についていくのは難しいです。迷惑をかけなくないからと無理をして、体調を壊しがちになります。
体調を壊すほどやる必要がないという人もいるでしょうけど、一生懸命さを演出しないと、居場所を確保するのは難しいです。それゆえ、自分の限界を超えるところまで仕事をしてしまいます。
一人でできる業務を割り振ってくれる会社でない限り、業務についていけないということは起こりえます。
仕事ができない→居場所を失う
知的障碍、発達障碍は極端に苦手な分野を持っています。そちらの仕事を割り振られた場合、職場にいるのは一気に厳しくなってしまいます。
仕事ができない場合、同僚からの反感を買うのは避けられません。人間関係は悪化していき、退職に追い込まれることとなります。
仕事ができないのに態度が大きい場合は最悪です。同僚から目をつけられ、三カ月の使用期間で打ち切りとなることもあるでしょう。
空気を読めない
障碍者は思ったことをはっきりといってしまう口調にあります。海外なら受け入れられるものの、日本では排除対象となってしまいがちです。
日本人の空気を読まなくてはならない世界観が、障碍者を苦しめているといってもよいでしょう。
仕事ができないとセットになると、さらに厳しくなります。仕事を与えられない、誰からも相手されないという状況に発展しかねません。
まとめ
障碍者枠といっても、一般人と働くことに変わりはありません。それゆえ、退職率は高止まりするものと思われます。
企業の配慮についても限りがあります。障碍者の離職率は、一〇年、二〇年後も変化しないと思われます。
文章:陰と陽
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