福祉・医療

障碍者(他人)を支援することの難しさ

 

 障碍者を支援する。言葉にするのは簡単であっても、実現するためのハードルは非常に高い。

 

 支援につながりにくい原因の一つに、健常者は障碍者のことを理解していないというものがある。ただ、それだけではないもっと根深いものが見え隠れする。

 

 人間は基本的に他人をプラスに導くためのスキルを学んでいない。障碍者支援に限らず、健常者同士であったとしても同じことをいえる。他人からよくしてもらったという話を聞く機会はほとんどない。

 

 マイナスに行きやすい最大の要因は相手の感情を読めないこと。人間は自分のことしかわからないため、基準をどうしてもそこに置いてしまう。他人とのずれが生じていた場合、軌道修正するスキルは身についていない。

 

 家族ならば食事、住まいなどを提供してもらっているため、充分なサポートを受けていることになる。ただ、支援機関などは収入を増やす(生活保護などを含む)ことで、利用者の直接的なサポートに繋げていく。人情噺、生活のための知恵を伝授したとしても、障碍者にとってメリットはほとんどない。

 

 未来予知能力を備えた超人支援員が現れない限り、障碍者支援を形にするのは困難を極めるのかもしれない。

 

*一部には障碍者支援を利用することで、劇的に人生をよくしている当事者もいると思います。取り組みの全てを無駄といっているわけではないことを、あらかじめご了承ください。

 

文章:陰と陽

関連記事

  1. 【丑の日】B型事業所×山の駅がコラボ!ウナギ商品の受付け開始!
  2. 精神科であったやり取り
  3. 結果主義は障碍者にとって生きにくい
  4. A型作業所、B型作業所の就職率と今後
  5. レンタル障碍者制度について
  6. 支援員の悲しい現実
  7. 障碍者枠で就労した後の体制を考える
  8. 障碍者枠は週に30時間以上働くことが求められる.

おすすめ記事

「車掌さん」が目印:『銀河鉄道999』の プレミアムクラフトビール

 2021年3月1日に沖縄のヘリオス酒造が岩手県の沢内醸造所で奥羽山脈系の天然水で仕…

悔いなく生きよう

誰でも出来れば後悔はしたくないもの。こうすれば良かった、あんなことしなければ良かったと。…

怖い話『夜中の出来事』

若いお母さんの話。幼い娘と一緒に寝ていた。夜中、娘が起きる気配で目が覚めた。…

病苦

仏典に「病によりて道心はおこり候なり」&nb…

『認めて…』

どんなに頑張って…どんなに努力しても…周りは…

新着記事

PAGE TOP