福祉・医療

ハンデを抱えたことを嘆かないように(ピアノ)

 

 目が見えないピアニストをご存知だろうか。彼は小学生のときに世界大会で優勝し、その名前を轟かせた。

 全盲というハンデを抱えているにもかかわらず、ピアノを弾けるのは純粋にすごいと思う。目が見えたとしても、曲を演奏できない人間は少なくない。筆者はピアノに触れないからか、鍵盤がどの音を鳴らすのかすらわかっていない。

 ピアノのことはよくわからないので、タイピングに置き換えて考えてみる。全盲で文字を高速で打つためには、パソコンのキーの位置を全部覚えていること、一文字も失敗しないスキルが要求される。超人でもない限り、そのような芸当は不可能といえる。

 ピアニストが耳から入る音だけを頼りにしているのだとすれば、絶対音感を持っていることになる。目を失ったことで、音を聞き分ける能力を手に入れたのだろうか。

 人間は不足している部分を補うために、他の超能力でカバーする人が稀にいる。五体満足の健常者には決してわからない世界観を築き上げていく。

 才能を発揮できたのは、家族の協力が何よりも大きかったと思う。障碍を抱えている人間に積極的にチャンスを与えたからこそ、大きく成長することができた。閉鎖的な空間に閉じ込めていたら、世界的に有名になることはなかった。

 ハンデを抱えていても幸せになれる、彼は障碍者に大きな勇気と希望をもたらした。

 

文章:陰と陽

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