順位戦のA級は7回戦(豊島―広瀬戦を除く)まで終了しました。成績を見ながら、今後を考えていきます。
豊島九段は名人挑戦に圧倒的に有利
2位の菅井八段に、2差をつけてトップに立っています。名人挑戦をほぼ手中に収めているといってもいい状況です。
菅井八段は連勝して、POにかけるのが現実的です。渡辺九段、永瀬九段は挑戦確率がほぼ0といってもよいでしょう。
菅井八段、渡辺九段、永瀬九段は残留が決定しています。今年は無理だとしても、来年にかけることもできます。
順位を一つでもあげることが、大切になってきます。
降級争いはまだわからない
広瀬九段は1勝5敗と苦しい成績です。残り3戦で2勝以上できなければ、B級1組に降級します。前年は名人挑戦を最後まで争っただけに、不調に感じてしまいます。
斎藤八段は2勝5敗と苦しい状況です。こちらについては、残り2戦で1勝以上を求められます。次戦に負けた時点で、降級決定(3勝の人たちが全て勝利した場合)となる可能性もあります。
名人戦好調の豊島九段戦も残っており、残留に黄色ランプが灯っています。
中村八段は3勝4敗であるものの、順位は最下位です。3勝のままだと、降級の確率はぐっと高まります。4勝目をあげて、降級争いから脱出できるのでしょうか。
佐々木八段も、3勝4敗です。順位が悪いため、このままだと降級の可能性は十分にあります。
佐藤九段、稲葉八段も降級の可能性を残しています。両者は最終戦に直接対決を残しており、勝利を収めた方は残留となるでしょう。
降級は6人の中から、2人となります。
最後に
将棋のトップクラスの集まるA級1組はどうなっていくのでしょうか。
文章:陰と陽