コラム

「理性」というもの

現代人は、「理性」というものを絶対的なものとしてとらえてしまう傾向にあるのかもしれない。

しかし、理性には、視野の狭い自己中心の理性もあれば、人類に貢献しようとするために知力を尽くそうとする大理性というものもあると、そのような趣旨を述べられた人もいる。

また、「理性ということばからは、私たちは磨きぬかれた精神のもつ誤りなき判断力というイメージをいだき、そこに絶対的な信頼の基盤を据えうるように考えがちですが、そこには大きな錯覚があると思います。

人間がなにかについて判断する場合、判断の行為は理性に導かれても、その基盤としては理性以前のなにかに立っています。

多くの場合、現実には欲望がその基盤になっており、それを正当化し、それを効果的に実現するために、理性による判断力を働かせているのです。

つまり近代科学技術文明は、結局、人間の欲望をその推進力としてきたのではないかということです。」とある人は、仰っています。

欲望のコントロール、超克が必要不可欠であると思います。

そうでなければ、社会生活はままならないものとなってしまい、欲望の追求が、人を不幸にしてしまいかねません。

人間には、欲望の命があるのは否定できませんが、行き過ぎた欲望は、人を不幸にしてしまうと思います。

その欲望が、自他共の幸福に貢献できるようでなければならないと思うのです。

人を不幸にするような欲望というものは、仏法で言うところの三毒の命であるひとつ「貪り」の命であります。

真の宗教には、その三毒の命を克服できる力があると思うのです。

筆者は、「理性」を否定するものではありませんが、それは、生命の表層面であると思うのです。

真の仏法は、生命の真実の姿を解明したものであると言われています。

それを信じ、行動するかは自由なのです。

自他共の幸福のために、信じ、実践していきたいものです。

必ず、現実の証拠が現れるものなのですから。

 

文章:シャーペン

 

画像提供元:

https://foter.com/d/d.php?f=https%3A%2F%2Flive.staticflickr.com%2F2907%2F14133745928_213fe9f5c9_c.jpg&s=20b03d83021be305ad736566465bcbf7

関連記事

  1. 人間はどうして課金してしまうのか
  2. ショートショート『大きな世界に飛び込むのを応援する彼女』
  3. おすすめ映画2
  4. 欲しくなる心理のスキをつかれること
  5. 似ている有名人特集
  6. 樺沢紫苑『精神科医が教える病気を治す 感情コントロール術』あさ出…
  7. 超十ギガ!
  8. 映画『草原の実験』のご紹介

おすすめ記事

就労移行支援を在宅で行う事業所が増えている

 就労移行支援事業にて、在宅訓練を行う事業所が増えています。 在…

アレルギーの患者が増加している.

 近年ではアレルギーに悩む人間が増加している。 アレルギーを引き起こす環境由来抗…

思い出のあるスキー場の閉鎖

 小中学校時代に利用したことのあるスキー場が閉鎖しました。今回はその話について書いて…

正論よりも生きたいように生きる

 正論なんてどうだっていいから、僕、私は自分のやりたいように生きたい。そのような考え…

小学校の50代の教師が授業中に飲酒

 小学校の授業中に飲酒をしたとして、50代の教師が減給処分となりました。児童が酒を飲…

新着記事

PAGE TOP