コラム

知ったかぶり音楽論

出典:© いらすとや. All Rights Reserved.

好きなアーティストで世代分かるよね

好きなアーティストは何?と聞かれると大半の人が、その時に流行っているものや世代に合ったものをあげるのだろうか。

筆者は1970~90年代の音楽が好きだ。音楽なら基本何でも聞くが、特に好きなジャンルはハードロックだ。

海外ならニッケルバックやミスタービッグ、ボンジョヴィ、エアロスミスetc.。

日本はユニコーン、アジアンカンフージェネレーション、米米CLUB、くるり、etc.。

中でもユニコーンはファンクラブに入るくらい好きだ。ニューアルバムは常に限定版をフラゲしている。

だが、筆者の周りにはこれらのバンドを知っている人は殆どいない。いても親世代になる。

そして筆者自身は自分の世代である皆の好きなアーティストのことは全くと言ってもいいほど知らない。だが別にそれを憂いているわけではない。

ギターのネックなんて何本でもいいじゃない

出典:© いらすとや. All Rights Reserved.

では何を伝えたいのかというと、最近流行っているアーティストってなんか皆似てるだ。

勘違いしないでほしいのが、別にディスる気は一切ない。なんとなく感じたことをなんとなく語るだけだ。

男性のバンドのハイトーンボイス。似たメロディに似た歌詞。個性がなんか足りないように思える。

歌っている本人たちには自覚がないのかもしれないが、似ているのだ。

そして作曲者によっては、あ、この人あのバンドとかをよく聴いていたのかもしれないと、自然と寄ってしまい一部の人に見抜かれる。

大衆向け、メジャーな曲を作れば確かに多くの人に受け入れて貰える。

一方筆者の好きな世代、少し範囲が広いが皆『蜘蛛の糸』よろしくな勢いで個性を見せている。

歯やコイン、ドリルでギターを弾いていたり。普通に変なギターを弾いていたり。歌詞が訳がわからなかったり。

おれが俺がいや、オレが!という感じで蜘蛛の糸を掴みにいこうとしていた。

因みにこの世代の流行りはフェードアウトとキーボードの音だ。

「そんな奇抜な行動をするのは外国人だけでしょ?」

と言う人もいるだろうが、日本にもいるのはいる。ユニコーンだ。

解散前からMVがすごかったりしたが最近はもっと凄い。

普通同じバンドが作った曲というのは似てしまうものだが、ユニコーンは各々が作詞作曲し、ボーカルも楽器も交代したりする。

ライブ中のパフォーマンス(?)も独特だ。そして曲も初めて聴くと笑ってしまったり、首を傾げてしまったりと色々面白い。実際初めて聴いた人に、

「何?この曲」

と突っ込まれたことがある。

そんな面白いことをするのはユニコーンだけではない。

坂本教授が属したYMOや米米CLUB、くるりも良い曲を歌う傍ら変な曲も歌っている。

売れる方が確かに嬉しい。だが、自由に作りたい曲を作る。そういう型にハマらないやり方はもはや尊敬に値する。カッコいい!

メジャーデビューすると大衆の求める曲しか歌わせてくれなくなる。Spotifyとか使っているとそれがよく分かる(Spotifyでは先述した変な曲を流してくれない)。

売れると自由が無くなる。だがあまり自由にしていると売れない。なんというジレンマ。

解散、脱退の原因になり得る。はたして、このままでいいのだろうか?

取り敢えず色んな曲を聴いていこう

ずっとそうだが、売れた楽曲は何度も何度も流してくれる。他にも良い曲があるのに、一番人気で知名度も高いなどの理由からなのだろうか。

例えばスキマスイッチは『全力少年』、ゆずは『栄光の架け橋』。

殆ど=だ。もっとちゃんと聴いてあげて。他にも良い曲があるはずだから。

なにより、人気=皆も大好きで何回聴いても良いというわけではない。

特に何も思っていない人が同じ曲を何回も何回も聴かされると、辟易してその曲どころかバンドそのものが嫌いになる場合がある。

筆者はこの現象を「オリンピックのテーマソング現象」と呼んでいる(オリンピックってサビしか流さないから)。

p.s.

ユニコーンのボーカルは、もはや奥田民生とは言い切れない。

 

文章:ぴえろ

関連記事

  1. コラム:『これからの医療者』
  2. 前野隆司著『実践ポジティブ心理学』のまとめ【第二回】
  3. 漫画家「寺沢武一先生」亡くなる
  4. 小さな煩い 大きな煩い
  5. 小説:『知的障碍を発症した女性は、入院先で少女と出会う 下』
  6. 優秀な人から昇進できるわけではない
  7. 自分のために、「人のために生きよう」
  8. 長時間のデスクワークについて
PAGE TOP