コラム

コンビニでカップ麺を買う人々

うちの親(84歳)がコテコテの現金主義であることは知ってましたが、まさか、クレジットカードの仕組みから教えなければならない、とまでは思いませんでした(挨拶)。

と、いうわけで、フジカワです。

今回の記事は、「コンビニでカップ麺! 君、笑うことなかれ?」とかいった話です。

格差の問題、は厳然とあれど?

さて。そもそものキッカケは、これまたスマホで見たニュースでした。

「貧困に喘ぐ就職氷河期世代」とかいう趣旨で、ファイナンシャルプランナーへの相談を載せていたのですが、ツッコミどころが満載でした。

なるほど、収入が少ないことには、同情の余地があるかもしれない。

でも、その相談者の方……

「買い物は全部コンビニで」

「週末は、焼肉などのプチ贅沢をする」

「高額な情報商材(ざっくり言えば、うまい儲け話)に飛びつく」

「その情報商材の代金を、リボ払いにしている」

「スロットが大好き」

……待てやコラ、と思いました。

関係のない、他人の話だけどさ?

いやあ、金に困ってるなら、プチ贅沢なんざすんなよ。

うさんくせえ儲け話に飛びつくのもどうかしてる。

何より、これは僕の宗教上の理由も多分にあるんですが、パチンコとかスロットなんざ、無駄遣いの極みだろ?

当然というか、記事内のファイナンシャルプランナーの回答も、ほぼその通りでした。

一見すれば、謎。

それが、「買い物は全部コンビニ」という点。

これは、別の記事で読んだんですが、別に就職氷河期世代に限らない。

高齢者でも、「貧困であればそれだけ」コンビニで全部済ませる傾向があるらしいです。

「節約だと思って、コンビニでカップ麺を買う」

これ、正しいようで、明らかに間違いなんですよね。

スーパー、ないしはドラッグストアで、まとめ売りの袋麺を買った方が、絶対に安い。

最初は僕も、「なんで?」と思っていたんですが、その記事を読んで、「ああ」と思いました。

言い得て妙。

結論から申し上げれば、「貧すれば鈍す」。

要するに、貧しければそれだけ、判断能力も行動力も鈍くなる。

つまり、「安く上げるために、スーパーやドラッグストアに行くという選択肢そのもの」がない。

また、「値段を比較しよう、あるいは、行動しようという意欲」も、削いでしまう。

もっと言えば「長期的視点」が、まるっと抜けてしまっている。

一例としてあげられていましたが、米は5kgか10kgをまとめて買う方が安上がりなのは明らか。

ただ、それだけのお金を一気に使う余裕がない。

あるいは、「トータルコスト」の概念がないがゆえに、そこまで考えが至らない。

で、結局、500gとか、1kg単位で米を買ったりする。

または、近場のコンビニで全部買い物を済ませたりする。

その結果、無駄な金を遣ってしまい、ますます困る。

さらには、その原因に気付かない。

まさしく、負のスパイラルです。

根本的な問題

その記事内で「なるほど」と思ったのは、「貧困層の、思考のリソース」について。

貧困層は日々がひっ迫しているがゆえに、「認知的リソースの余裕」がない。

要は、「毎日のやりくりだけで、頭がいっぱい」であるがゆえに、「合理的判断」ができない。

よって、先述の通り、「コンビニで、定価でカップ麺を買う」ような、「非合理的」なことをやったりする。

まとめ

ってことで、まとめます。

これは、僕自身も経験があるのですが、人間、切羽詰まってくると、正常な判断ができなくなります。

不幸にも貧困層になって(カテゴライズされて)しまい、毎日がカツカツだと、その心理は推して知るべしかとは思います。

ただ、ごく個人的な意見としては、やりくりに困っているなら、思考を停止させず、「比べて、行動する努力」ぐらいは覚えないと、余計に困るだけじゃ? とか思います。

もっともこれは、今の僕が「余裕がある」からそう思う(思考のリソースを割ける)だけなのだろうという話ではあるのですが。

僕も日頃気を付けていることではあるのですけども、「立ち止まって、考える」事をやめると、いいようにむしられる未来が待ってるんですよね。

ただこれも、僕が余裕を(以下ループ)

んじゃまた。

 

文章:フジカワ

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