コラム

俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの

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なんでこんなことになった

筆者は政治には興味がないし、なかなか理解出来ないでいる。

だがこの前、最近の政治事情を聞いていると、

「監獄はないのかね」

という言葉が脳内で響いた。

これは『クリスマス・キャロル』の主人公であるスクルージが、貧しい人々を助けようとする慈善家たちを追い出す為に言った言葉だ。

なるほど、このままでは納税出来なくなって、皆監獄に入れられてしまうかもしれないのか。

差し押さえなんて絶対にさせない。俺のものは俺のものだ。食い物が生の食パンだけになっても譲れない物は譲れない。何よりも金に変えられる物なんてないからな。

監獄ならまだ良いが、そのうち河原に左遷されてしまう可能性もあるわけだ。

それからこんなことになるのだろうな。

家からも監獄からも追い出され、河原に集まる人々。

あまりの絶望で理性を失った人が取る行動とはなんだろうか。

人が理性を失った瞬間から、そこはもう治外法権の地。誰にも止めることは出来ない。

河の色はいつの間にか真っ赤に染まる。呻き声はやがて悲鳴に変わり、河原は地獄へと変貌する。

どんどん溜まっていく死体。その死に顔には安らかなものなんて一つもありはしない。あったとしても、ようやく生を終えられる安堵の表情だ。

だがその死体も己から放つ死臭で訴えるだろう、お前たちのせいだと。

初めは目を背けていた納税者たちも段々慣れていき、そこに横たわる者を見ても何も感じなくなる。たとえそれが、かつての友であったとしても。

あー、怖い怖い。

監獄がないのなら

納税出来ない人は監獄行き。だが、それも悪くないのでは?と変に楽観的な筆者はそう思ってしまう。

もしくは都会で暮らせなくなり、田舎などで世捨て人のようになったとしても、それはそれでいいかもしれない。そうすれば、生きる力も付きそうな気がするし、『鬼滅の刃』が好きなら、炭治郎と同じ生活をしていると喜べばいい。

それに納税してくれないと生きられない人もいるらしいからな。嫌でも社会の構造を変えるだろう。ただ、その生活を始める前に知識をつけなければ。

あ、でも、払えない人が増えたなら、払える人から倍貰えばいいという考えになるかもしれない。

もう一度言っておくが、俺のものは俺のものだ。何一つ譲る気はないので、今から監獄を作っておいてくれ。馬鹿でかいソーラーパネルを山を切り開いて設置するのは後にして。

現実逃避禁止

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人生百年時代。それなら苦しい時期も必ずある。人によっては違うが、世界規模で見ても多くの人が今がその時だということが分かる。本当に平和な時代なんてなかったが。

問題はそれをどう乗り越えるかだ。その答えは、自力で見つけるのではなく、何かに導かれて見つけるのであろう。それは星野富弘氏の詩を読めば分かる。

いのちが一番大切だと思っていたころ

生きるのが苦しかった

いのちより大切なものがあると知った日

生きているのが嬉しかった

どんなに苦しい世界で生きていても、多くの人が生きていることに喜びを感じる日がくることを願っている。

星野富弘:詩人、画家。事故により手足の自由を失う。口で描かれた美しい絵と優しい詩で多くの人に愛されている。

 

文章:ぴえろ

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