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ゆるキャン△?喰えるのか、それ?
最近よく聞くゆるキャン△。詳しくは知らないが、なんか著者の知っているキャンプでは全然ない。
ゆるキャン△をキャンプと呼ぶのなら、あの北海道ローカル番組を見るのだ。見れば一瞬でキャンプの概念が180°変わる。
その番組の名は…、『水曜どうでしょう』。
声優さんも大好き『どうでしょう』
その前に少し『水曜どうでしょう』の説明のようなものを書いておこう。
北海道のローカル番組で大泉洋ブレイクのきっかけにもなった。
スタッフは大泉洋とミスターどうでしょうこと鈴井貴之(以下ミスター)とチーフディレクター兼ナレーション藤村忠寿、ディレクター兼デジタルビデオ撮影嬉野雅道の計4人。時々チームナックスの誰か(基本安田顕)が出演することも。
この番組は日本のバラエティー界の異端的存在と言っても過言ではない。
・あまり深く考えていない
旅番組なので海外へのロケも多い。だが、基本行き当たりばったりであったり、すぐに寄り道などをして宿がなかなかとれなかったりする。要はいい加減。
そういうのって、ディレクターが事前にとっておくものじゃないの、とか思うかもしれないが、この番組のディレクターはそんなことはしない。しかも宿とりをタレントにさせている。
下調べ無し、観光地にも行かない、もしくは撮るべきものを撮らずに雲や大泉氏の顔をゼロ距離で撮っていたりする。
・企画が無茶苦茶
始まり方から無茶苦茶だ。大泉氏を拉致してきたり、氏を騙したり、マネージャーなどからパスポートを勝手に預かっていたりする。そして何も知らないまま現地へ連れて行かれる。
ヨーロッパ21ヵ国を8日で回る『ヨーロッパ21ヵ国完全制覇』などが無茶苦茶な企画の一つ。勿論完全制覇ならず、その後にリベンジしている。
ロケ地などを案内してくれる人が、藤村Dが居酒屋で出会った人だったりする。
・何よりもタレントよりもディレクターの方が喋っている
藤村Dがよく喋るのに反比例して、タレントであるミスターが喋らなくなっている。
これをきっかけに、バラエティーの裏方の人たちがテレビに映るようになったのではないかと思われる。
見ていると、こんな番組ある?と言いたくなるような番組だ。バラエティーと銘打っているが、どっちかというとドキュメンタリーだ。
だからあたし流行ってきらい
それとゆるキャン△になんの関係があるのか…。シリーズの一つ、『ユーコン川160キロ?~地獄の6日間~』を見ればわかる話だ(前作『対決列島~甘いもん国盗り物語~』を先に見て欲しい)。
企画の概要は、前作の罰ゲームでアラスカ州を流れているユーコン川でキャンプをすることになる。このキャンプ、サブタイトルにある通りの自然の過酷さを見せてくれた。
髪に良いか分からないが環境に良いシャンプーを渡されたり、お尻を蚊に刺されまくったり(勿論便所無し)、局部を蚊に刺され薬を塗るとえらい目にあったり、なんか不安定なテントに4人で寝たり、白夜なのでなかなか眠れなかったり。ゆるキャン△とは対局のガチキャンだ。
確かにあの人たちは罰ゲームだが、キャンプとは本来このようなものではないか。都会から離れ、自然と一体になる。電気は雷と静電気だけ。
これがキャンプだ(最近『バイキング』の西村氏のキャンプスタイルを知ったが、あれは賞賛に値するな)。
ネットから離れられないのなら、家の中でテントを張っておきなさい!
※この記事は著者の独断と偏見で書かれたもので、ゆるキャン△の考え方はこれからも個人の自由です。
※『水曜どうでしょう』ガチファンの皆さん、間違いなどがあったらどうかお許しください。
文章:ぴえろ