サスペンス・ホラー

怖い話『濡れた足あと』

 

「ただいまー」と帰宅すると奥の台所から母親の声で、

「お風呂沸いたから、入りなさい」

まだ夕方にもなっていないのに、変だと思いながらも、夏場で汗をかいていたわたしは言われるまま、風呂場に向かった。

床に濡れた足痕が点々と続いていた。

「お母さん、ちゃんと足拭きなよ。床びしょびしょだよ」

などと文句を言いながら、衣服を脱ぎシャワーで汗を流して、いざ湯船に入ろうとすると水だった。

風呂場を出た。

「お母さん、お風呂、水じゃん」とさっき声がした台所へ向かった。

しかし、そこには誰もいなかった。

台所どころか、家のどこにも誰もいなかった。

そこに丁度、母が買い物から帰ってきた。おろおろしているわたしを見て言った。

「あんた、昼間から裸で何やってるの!?」

  

文章:陰と陽

 

画像提供元 https://visualhunt.com/f7/photo/8522172426/363a35eb6e/

 

 

関連記事

  1. 怖い話『新聞の勧誘』
  2. 怖い話:『警察を呼んだら・・・』
  3. 怖い話『夜のジョギング』
  4. 怖い話『帰ってきたよ』
  5. 怖い話『わたしはここにいる』
  6. 怖い話『手伝ってくれた人』
  7. 怖い話『カーテンの裏の子』
  8. 怖い話『階段からくる子』

おすすめ記事

悪口ばかり話す人から逃げよう

  マイナスのことばかり話す(他人の悪口を平然という)人とは、距離を取るようにしよう…

障碍者の働くうえでの苦悩

 障碍者の働くうえで苦悩することを挙げていきます。(今回は障碍者枠について書きます)…

主張の強い者は他人の感情を粗末に扱う

 一般企業で主張の強い人間が、問題を起こす場面に遭遇したことはないだろうか。企業勤め…

ミーツ・ザ・福祉 2022に参加した感想

ミーツ・ザ・福祉 2022に参加した感想11時半から…

JR『西宮名塩駅』:周辺紹介と斜行エレベーター

 JR『西宮名塩駅』は、JR西日本福知山線にある駅です。 駅は名塩川をまたがるよ…

新着記事

PAGE TOP