仏法では身口意の三業を説きます。
業とは行いのことで、身の行い、口で言ったこと、思ったり考えたりしたことをそれぞれ身業、口業、意業と呼びます。
その善悪の行いが、原因となって苦しみの結果、楽しみの結果として報いを受けるとのことです。
それは厳しいものです。
なぜなら実際に行動したことは勿論考えたことや感じたこと思ったこと全てが報いとして自分に返ってくるのですから。
ここで重要なのは何をしたかではなく、どのような思い、考え、感情でなしたかであるという事です。
同じ行為でも純粋に人のことを思ってした事なのか、見返りを求めてした事なのか
あるいは何かしら計算づくでした事なのか。
という事で、意業が一番大事になるというのです。
また、自分がすべて自分を支配していると言えるでしょうか?
人は自分を支配しているようで、環境に振り回されたり、他人から影響を受けたりしていると思います。
自分の思いに反して違う感情が湧き出ることもあると思います。
縁によっていろいろな気持ちなどが湧き出てくるのです。
自分ではどうすることもできないのです。
なので、その善き縁として自身がなれるように成長していきたいと思います。
「人間は、崇高な理想に生きようと決意しても、ともすれば、自分の心に生ずる、恐れや迷い、怠惰、更にまた慢心や油断によって、敗れ去る」とある人が述べられました。
自戒の言葉としていきたい。
有難い言葉だと思います。
文章:シャーペン
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