ここで言うホルモンうどんは、兵庫県『相生』・『龍野』・『佐用』や岡山県『津山』で作られている牛ホルモンを使った「ホルモンうどん」のことです。
ホルモンうどんの元祖と言われる、相生の焼き肉店『金剛山』。その相生に住んでいる人は、ホルモンうどんをあまり食べに行かず、家で作るとのことなので、家庭料理にも向いていると思います。なので、家庭料理のごはん兼オカズに入れられるように、作り方を書いていきます。
作り方
まず、新鮮なホルモンうどん用牛ホルモンか、焼き肉用牛ホルモンを売っている精肉店で、1人当たり100gほど牛ホルモンを買います。ホルモンはレバーをさけると食感が良くなりますので、レバー抜きのホルモン盛り合わせをお店の人と相談して買いましょう。
買ってきたホルモンは、先に水洗いをしてから酒多めとネギの太い所15cmと、ニンニク1カケを入れたお湯の中でさっと火を通し、その後、ひたひたにつかるぐらいの酒で、火が通るぐらいまで煮て置きます。
野菜はキャベツや玉ねぎを一口大に切って使います。焼き肉に入れる野菜ならなんでもいいです。例えば、ピーマン、シイタケ、シメジ、ニンジン、ニラ、ネギ、モヤシ等。
深皿の中華鍋か深皿のフライパン。それが無ければ普通のフライパンを熱してサラダ油(あれば牛油の方が良い)を入れる。最初に水気を切ったホルモンを入れて加熱する。ホルモンに軽く焦げ目がついたら、野菜を入れて野菜に火が通りしんなりするまで加熱します。
うどんを入れます。うどんは袋入り茹でめんより、冷凍うどんをゆでた物や電子レンジで解凍した物の方が、コシが強いのでおいしく作れます。
うどんに火が入ってホルモンと野菜と良く混ざったら、タレを入れます。タレはホルモンうどんのタレが市販されているので、それを使うと無難ですが、なけれは焼き肉のタレでもいいです。ソース味やしょう油味や味噌味にすることも出来ます。手早く混ぜて味を均等になじませてこげない様に気をつけましょう。
家庭では出来たホルモンうどんにタレをつける食べ方は、味付けが難しく食卓が汚れやすいのでフライパンの中のホルモンうどんにタレを入れて味付けする方法が楽でいいです。
出来たら皿に移し、好みで紅ショウガやカツオ節や青のりをかけて熱いうちに食べましょう。
肉と野菜をたくさんバランスよく食べられる一品で、洗い物が少なくて済む作りやすい料理です。新鮮な牛ホルモンさえ手に入れば、失敗する要素の無い簡単な料理でもあります。
追記
味を味噌味にすると牛ホルモンのクセが消え、野菜によりうま味がついて野菜をたくさん食べることができます。
牛ホルモンは、ホルモンうどん用があればそれを使います。なければ、焼き肉用で代用します。(できれば、冷凍物よりチルド物にしましょう)冷凍物はどうしてもクセがでます。
ホットプレートで作る時は火力の強力な物を使うようにしましょう。油跳ねやタレが跳ねるのでおすすめしませんが。
ホルモンうどんを食べに行くなら新幹線が停車する相生をおすすめします。秋や冬ならカキを楽しめますし。
文章:北山南河
画像提供元 https://foter.com/f5/photo/16765274673/b77411bbcc/