2020年の日本シリーズは、ソフトバンクの四連勝で幕を閉じた。
巨人の敗因一つとして挙げられるのは、打線が機能しなかったこと。最多三振、最少安打、最低打率の日本シリーズ記録を更新し、得点も最少タイに終わった。野球は打線が機能しないと勝てないスポーツなので、打てないようでは話にならない。
打線が活発にならなかったのは、丸、岡本、坂本が軒並み不調だったから。丸、岡本については打点なし、坂本は一打点を挙げたものの、本来の調子からは程遠い状態だった。誰か一人でも調子をあげていれば、展開は変わっていたかもしれない。
打線だけでなく投手陣も通用していなかった。4試合で26点を取られているようでは、勝機を見出すのは難しい。4戦目は失点を減らしていれば、最終回に逆転する可能性は充分にあっただけに、投手陣は奮起する必要があった。
今回の日本シリーズで感じたのは、パリーグとセリーグの力量の差。プロ野球選手と高校生が試合をしているかのようだった。同じプロ野球選手にはとても見えなかった。
パリーグとセリーグの差は2003年あたりから顕著になり始めた。セリーグは2003年からの18年間で、三度しか日本一になっていない。リーグ全体を改革していかなければ、パリーグに全く勝てなくなる日もそう遠くはない。
文章:陰と陽
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