福祉・医療

大人の発達障碍

 

 発達障碍の当事者として、面白い記事を見つけてきたので紹介します。

 

「大人の発達障碍」というタイトルが根本的に間違いです。発達障碍は幼少期から発症しており、成人してからのものではありません。「大人の発達障碍」に該当するのは、成人してから交通事故などでごくまれに発症する人です。

 

 職場の人間に発達障碍であることを打ち明けます。すると、「誰も同じようなものだよ」という返事をされるのです。筆者も同じことをいわれたので、どこに行っても変わらないのかなと感じてしまいました。

 

 障碍者が一番わかってほしいのは病気のことです。それをさらりと流されてしまうと、非常に苦しくなります。障碍のことはわからないとはいっても、同じようなものだよという返事は避けた方が無難でしょう。障碍者はその人を信用しなくなり、心を閉ざしてしまいます。

 

 健常者は空気を読む能力はたけているものの、本気でぶつかり合うことはできません。空気を維持する能力だけが成長し、他人の心を理解するところに至りません。障碍者のことをわかるのは無理でしょう。

 

 障碍者側からだけを書くと不公平なので、一般人側の意見も取り上げます。コメント欄に障碍者は負担を増やすので、雇ってほしくないというのを見つけました。これについてもわからなくはないような気がします。発達障碍、精神障碍、ADHDといった病気は能力的、空気の読めない発言などによって他人の仕事を増やします。

 

 ひどいケースになると、障碍者だから甘えて当然であるという考え方を持っている場合もあります。自分にとって面倒なことは、全部他人任せにするタイプは大勢います。人間は自分第一で生きているけど、目に余るレベルといえるでしょう。

 

 障碍者、健常者のどちらも改善の余地はあります。お互いの悪いところを認め合って、共存する世界は作られるのでしょうか。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/b0ea24e46eb1024463283ec5887ceaf5a437845e

©【マンガ】「大人の発達障害」を同僚に告白…待ち受けていた「予想外の言葉」

 

文章:陰と陽

 

関連記事

  1. 障碍者本人が主役になろう
  2. パワハラまがいの支援員を職場から消す方法
  3. 樺沢紫苑著『精神科医が教える病気を治す感情コントロール術』あさ出…
  4. 格差を生み出す要因
  5. 高次脳障害向けの支援を行う事業所を探してみよう
  6. 障碍者、健常者の苦しみは異なる
  7. 障碍者と健常者の対比
  8. 障碍者施設は、能力の低い利用者を優遇するシステムを採用

おすすめ記事

物語の一巻目を簡単に解説! 第九回【ひまわりさん】

第九回はMFコミックス アライブシリーズから【ひまわりさん】著 菅野マナミです。…

伊藤周平『社会保障入門』(ちくま新書):ケアを考えるシリーズ3作目

伊藤周平『社会保障入門 シリーズ ケアを考える』実用的で使い勝手の良い本本書は日本の社会保障…

小説:『知的障碍を発症した女性は、入院先で少女と出会う 中』

前回まで・小説:『知的障碍を発症した女性は、入院先で少女と出会う 上』&nb…

専門家の意見はいらない

専門家の意見はいらない今ほど、「専門家」というものの価値が切り下…

『耐えながら…』

痛みに耐えながら…前には、進めるのだろうかぁ?でも…それしか無いなら…仕方ないよ…

新着記事

PAGE TOP